『 もしもきん 』
多感な中高生たちにとって、 辞書がより身近なものとなるように。 言の葉を観察し、言の葉についての意識を深め、 感性を豊かにしていく きっかけとなるように。 そう狙っての 大修館書店の 『 もっと明鏡 』 大賞。 今年度の 75,940作品のなかから選ばれた、 最優秀大賞の10作品のなかに 『 もしもきん 』 というのを見つけ、 先日、我が家で起こった事件を思い出し、つい爆笑する。 もしもきん 【 もしも金 】 財布を忘れたときのために、普段よく持って歩くかばんなどに、 いつも入れておく少額のお金のこと。 * 金額は人によって違うが、通勤・通学、飲食に困らない程度の 1000円から2000円くらいが妥当である。 ( 千葉県・日の出学園高校2年・東城由依 ) 11月13日(金) 義父の4度目の祥月命日。 義母の歯科医への送迎運転手な日であったが、 数日前より 義母宅の縁側廊下の古い木枠掃き出し大窓を8枚、 2階の木枠窓を8枚、防犯サッシに取り替える工事に入っていたため、 その支払い準備で 「 定期をひとつ解約する 」 という義母に従い、歯科医へ行く前に銀行に立ち寄る。 義母に付き添い、必要事項を全て書き、署名だけ義母にして貰い、 銀行印を捺印して、名前を呼ばれるまで窓口前で待つ。 みるともなく、目に飛び込んできたのは、 『 天皇陛下御在位20年記念500円貨幣の引換中 』 。 をを! ← 記念切手に弱いひとは、とーぜん記念コインにも。。。(滝汗)。 慌てて 掲示文書をざっと読むと、引き換えは昨日からで、 初日は、 1人につき2枚以内 。 もしかして、今日は2日目だから、何枚でもいい?? 「 あのぅ。。。。10枚でも良いのでしょうか? 」 「 えっ?? 10枚。。。でございますかぁ? あのー、おひとり2枚まででお願いしておりますが 」 「 えーと、それは初日である昨日だけではないのでしょうか? そこの文書に記載されているのですが 」 「 え"?? 少々お待ち下さいませ 」 窓口の御方は眉間に皺を寄せられつつ、 後方に控えられたちょっと偉い御方に 確認を取りに席を立たれる。 「 お客さま、失礼致しました。 10枚でも結構です 」 わ~ぃ\(^o^)/☆ なんてラッキー! 我が家4人と義母、実家の母たちに1枚ずつ。 おめでたいことではあるし、殊に 20歳の誕生日を月末に控えた、 「 平成元年 」生まれの下の少年にとって、これって凄い記念になる。 この日、銀行に用事のあった義母に感謝、感謝。手前は夫の持っていたコイン そんなこんなで、夫にも このコインをあげたのだったが、 喜んだ夫は、かわりに 自分の持ってる 別の記念コインをくれる、という。 『 地方自治法施行60周年記念貨幣 』。 これは新潟県版。 結構、イイ感じ! 職場の後輩から1枚両替して貰って、 以来、何かのピンチになったときのために、 鞄の底の底に隠して来たのだと言う。 ぅ。 君のピンチは 500円玉1個で凌げるのか((((滝汗)。 私はといへば、何かあったときのためにと、 万札を小さく畳んで 免許証入れや財布の隅や、鞄の底などに それぞれ隠しているというのに^o^;。 なんだかちょっと、申し訳なく。 これって バレたら 夫がむくれそうだなぁと。 。。ぃゃぃゃ、、、私は車に乗るのだから。 いつもお義母さんに付き添うのだから。 パンクとかパンクとかパンクとか。 その他、何が いつ どうなるか、判らないんだもん。 ぃぃよね、ぃぃよね、ね、ね、ねっ。 。。。なんだか 健気~な夫が とても気の毒で、 今回のコインを2枚、あげたところ、 「 優しいんぢゃね、君は 」 ぅぅ。 めちゃくちゃ喜ばれて、ますます胸が痛い^o^;。