砕けた気分。
今夜は月は見えないのかな。窓が曇って外が見えない。目の前が開けたのか、それとも閉じたのか、僕にはそれすらわからないのに。今は束の間の休息に、ただ身をゆだねるだけにしよう。深く考えよう。落ちて落ちて落ちてしまえば、きっともう何も考えなくなる。眠ってしまえば良いさ、そう深く。僕は月が好きだ。霞に薄く隠れている、恥ずかしがり屋の月。いずれ遠くに遠くに、見えなくなってしまうだろう。だから、君をただこの目に焼き付けていたい。ただそれだけのこと。夢の中で空を飛んだ。僕は夢を夢だと思わずに、空を翔けた。世界は黒く歪みきって、救いが無いように思えた。それでも、まだ世界は白く美しかった。想うこと、思うこと、願うこと、信じること、見ること、逃げること、諦めること、疑うこと、砕けた気分だね。まるで枯れた向日葵の惨めさ。それでいてとても暖かいのさ。+++要するに、卒業式あとで眠いと言うこと・・・。