矢口竜二のブログ

私は殆ど自分で食事を作るのであるが、雑な物を作るように
なって来た。

前は、それなりに魚や肉料理を手の込んだ物を作り
時間を掛けて作る事が多かったが、
ここの所、それを殆どしなくなった事を感じる。

それは、そちらに時間を取らなくなったのと同時に
買い物に行くと出来合いの物が売って居るので
それで間に合ってしまうから、自分なりの
食に対しての考えも変わったのかも知れない。

食材自体が加工されて売って居る事が多いので
それに目が行き、自分で作るより早いから手間をかける事が
少なくなったのと、特に小売店の閉鎖が多くなった事も
あるので、特に私の良く行って居た魚屋さんが閉店した事も
影響はあるだろう。

私は料理を作る事は好きであった、私自体は、最初はレシピを
見るが、ある程度分かると自分なりの作り方を考える。

これはシステムもそうであるが、作り方や食材を変える事により
味が変わる。

私が学生に教えていた頃に、プログラムを料理に例えて教えていた。
それは専門用語を使うと、初めの頃は覚えられない事が多いので
作るプログラムを決めるが、何の料理を作るかとして
それに必要な食材をデータとし、調味料も補助データなどとした。

鍋や熱器具もプログラム作成に必要な器具であり
調理方法がプログラムの動作方法であると説明していた。

調理方法によって料理は味が変わるし、動作過程によって
プログラムの動きも変わり、使う食材によって味も変わるが
調味料の入れる順番でも味が変わると言う教え方をしていた。

本来、私の考え方はプログラムも料理も作ると言う事には
変わりが無いと言う考え方である。

でも最近はプログラムも作る過程が少なくなり、簡易言語で
速攻的に作る事が多くなった。
料理も同じで、調味料や作る過程の物が簡単な物が出て
各家庭が同じ味に成りつつある事を感じている。

今のIT時代と同じで、出来上がったものを使う事が
家庭料理にも多くなり、変化が乏しくなったのと
工夫がなされなくなった様に思える。

工夫は人の思考能力を高めるが、出来合いを使う事は
人の達成感は育つが、洞察力や思考力などが伴わない事に
成りかねない様に思う。