森の住人から「ねぇ、ちょっと聞いて、聞いて!」

2007/12/06(木)15:16

貧しさ脱却のため、戦争を歓迎する若者達

マイ・ニュース(39)

 この国では、役所が、社会保障予算を削るため「極貧家庭」と「生活保護所帯」で足の引っ張り合いをさせる、恐ろしい「貧困スパイラル」が、始まった。  先日、60-70歳代の、僕の友人達(ということは全員「ご隠居さん」世代)4-5人で、飲んだとき、誰ともなく、「何故、今のワーキング・プアの若者達は、筵旗を押し立てて、暴動を起こさないの?」ということが、話題になった。  でも、今の若者達には、例えどんなに、ワーキング・プアだとしても、僕たちの世代が考える、左翼プロレタリア革命のイメージなんて、浮かんでこないみたいだね。逆に、下手すると、ナチス・ファシズムの気持ちが浮かんでくるのかも。「貧しさから脱却するために、いっそ戦争すればいいじゃん」「戦争で、大混乱を起こして、金持ちも貧乏人も、無くなればいい」--と、いった考え。  これに、注意しないと、右翼ナショナリストが、乗っかり、やがて、いいかげんなマスコミも抱き込んで、「世論」という時代潮流が作られる。そうなったら、怖いですぞ。  まあ、僕ら「ご隠居」世代は、次の戦争になる前に、死んでいるだろうから、どうなっても、別に構わないけど。  正社員には、なれないのに、「だからといって、筵旗を立てて、暴動なんか起こすよりか、いまの保守・保身・無策の、政府や役人に、黙って従っていた方が、まだ、まし」と思っているワーキング・プアの若者達よ。確かに、日々の暮らしに追われて、「暴動」なんか起こしている暇はないよね。でも、前の世界大戦の戦地や空襲で、虫けらのように殺された、70-80年前の若者達の多くも、食えない農村や町工場などで、今の君たちと同じような気持ちだったんだろうと思うよ。  歴史は繰り返す。  

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