テーマ:DVD映画鑑賞(13979)
カテゴリ:洋画・ドラマ
1987年4月公開 監督:オリバー・ストーン 制作費:600万ドル オリバー・ストーンが、自らの従軍経験を元に撮影した、ベトナム戦争を題材とした、戦争・ドラマ映画。 1986年のアカデミー作品賞を受賞している(他に「監督賞」「編集賞」「録音賞」も受賞)。 主演は、チャーリー・シーン。 また、若き日のジョニー・デップも出演。 「プラトーン」とは、軍隊の単位で「小隊」の意(らしいです)。 [簡単なあらすじ] クリス・テイラー(チャーリー・シーン)は、少数民族や貧困層など社会の底辺に生きる若者たちのみが徴兵され、戦場に送られている実態に疑問を覚え、大学を中退し自ら志願兵としてベトナムへとやってきた。 しかし、戦場の過酷さは彼の想像をはるかに超えるものであった。 そんなある日、ベトコンとの関与が疑われた小さな村落で、小隊長バーンズ軍曹が米軍に非協力的な村人を射殺してしまう。 それを見た班長であるエリアス軍曹(ウィレム・デフォー)はバーンズに殴りかかり、二人の対立は決定的なものに。 翌日、ベトコンの待ち伏せに遭った小隊は撤退を余儀なくされるが、戦場のどさくさにまぎれて、バーンズはまさかの行動をとる――。 事実上の敗戦という、アメリカに取っても手痛い歴史であるベトナム戦争を、実際に現地で戦争を体験したオリバー・ストーンがリアルに描き、アメリカ本国でも好評を得た作品。 (実は「アカデミー賞」って、“アメリカ”で製作された映画へと与えられる賞なんですよね。だから、外国語映画賞なんて特別枠があったり) 基本としては、戦争の酷さや醜さといったものを描いた反戦映画ですが、対ベトコン戦(&無抵抗の民間人)以外にも、米兵同士の確執などを執拗に描いており、人間ドラマとしての側面も持ち合わせています。 私のように、ベトナム戦争に対する記憶や知識がほとんどない世代でも、戦争の恐ろしさといった点では、共感できる部分が多々感じられるはず。 銃弾の飛び交う最前線。戦場の狂気により喪失していく兵士たちの人間性……。 とにかく、戦争だけは嫌だという気分になりますね……。 理想と現実の違いに困惑する、頭でっかちのお坊っちゃん青年クリス・テイラー役は、当時22歳だったチャーリー・シーン。 ラストシーンでの彼の行動は衝撃的。 そして、激しく反目しあうバーンズとエリアス。 戦争という極限状態に追い詰められた人間は、残酷なまでの本性をむき出しにするのでしょうか。 ところで、エリアス軍曹(ウィレム・デフォー)。 (画像では右側の人で、ジャケットでも万歳している人) この悪ものっぽい顔(笑)、どこかで見たなぁ、と思っていたら、『スパイダーマン』シリーズの、ノーマン・オズボーン(グリーン・ゴブリン)役の役者さんでした。 20年経っても、あまり変わっていない……(笑) また、今では大スターであるジョニー・デップも出演しているんですが、端役すぎてどこに出ているのか分かりませんでした(笑) ストーリー同様、オリバー・ストーンは映像にもこだわりを持たせており、兵士の服装や装備はすべて当時のものと限りなく近いものを再現。 ミリタリーオタクも納得の出来です。 真剣に歴史というものに取り組んだ作品だけに、娯楽として観るには向いていませんが、戦争というものの本質を知るためにも、平和ボケした今こそ観ておくべき映画なのかも。 ********** 【50万ポイント山分け】プラトーン この映画の詳細(Amazon)。 ⇒プラトーン (特別編) [DVD] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.05.01 14:29:44
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