モグちゃんの部屋

休日の朝夫が起きてきた。

夫を見て次女が叫んだ。

｢お父さん、ピーマンみたいや」

見ると夫は寝癖で横の髪の毛がぴんと立っていてそれがまるでピーマンのつるのように見える。

｢頭の中もピーマンやったりして」

私と次女は大盛り上がり。大笑いしていると夫は調子に乗って屈伸運動を開始。

おっと、ピーマン体操か？夕べの歓迎会の酒がまだ残っているのか？

ひとしきり遊ぶと夫はいつもの口調で｢パン焼いてくれるか？」

という。

私はパンを焼きながら次女に言った。

「ピーマンにパシられたよ」

「あはは、ピーマンの手下、手下」

私たちは涙が出るほど笑った。

私は最近美容院に行って来て新しい髪形は新種のキノコのようだと娘たちに言われている。

次女は「キノコはピーマンの手下かあ」という

｢キノコの中でもえのき、おかあさんえのきみたいや」

「あ～そんな事を居うんやったら今日の晩のおかずはきのことピーマンをいためるぞ」

「そんな献立ありえへん」

などと言い合った。

ひとしきり大笑いした後いつものお買い物。

いつもの大型スーパー、百円均一、ホームセンター。

家に帰ってふと見るといつの間にか夫の寝癖はなくなっていた。

次女が言う｢お父さんの寝癖直ってる」

「ほんまや、火星との交信が終わったんや」

「妖怪レーダーみたいや」

恐るべし火星人、頭の髪の毛で火星と交信するか？

それとも夫は火星人ではなく新種のピーマン星人だったのか？

すべての真相は闇の中？今後の研究の結果が待たれる。

いつも来てくださっている皆さん、私のくだらない妄想にお付き合いくださってありがとうございます。

そんな風に休日を過ごしていた昨日の私たち家族ですが残念ながら夜になって火星人はパチンコに負けたのか急に機嫌が悪くなってしまった。

先日免許効果で次女と火星人の仲がよくなったと書いたばかりなのに夕べはくだらないことで噴火してまた自ら株を下げてしまった。やれやれ