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カテゴリ:これぞ醍醐味!歌舞伎の大向う
昨日は新春浅草歌舞伎に行きましたが、お正月の浅草はいつもならがの混雑でありました。
羽田空港からやってくる方を浅草駅にて待ちまして、少しばかり遠回りですが吾妻橋の袂へ。 何か見えるのかいかって、そりゃあまあ行っておくんなさいまし。 東京空木(すかいつりー)であります。 そのまま雷門の向かい側の歩道をテクテクと、亀十で例のどら焼を購入してから浅草寺にてお参り。 仲見世の混雑を避けて文扇堂さんの前で外から扇を眺めながら脇道を通りまして、本堂へと参ります。 行く時は後ろを振り向かずに案内しておいて、後で驚かそうと伝法院通りを浅草公会堂へ。浅草メンチも食べたかったけれど行列なので諦め公会堂の中へ。 おいらは、席に着くとすぐに亀十のどら焼を食べてしまいました。(なんだかな~、お客さんより先にたべちゃうのかよ~) 腹ごしらえしたら歌舞伎ってことで、歌舞伎のほうは、若手の役者さんが芯を務めるので、どんな塩梅かお楽しみ。 開演前に毎日日替わりでお年玉挨拶があり、23日の朝は亀鶴さん。 相変わらずのトークで楽しませてくれますね。演目立ての関係で七之助さんだけは挨拶に出られないとかで、亀鶴さんは自分のことはさておいて七之助さんのことを紹介してくれます。浅草が終ると松本、来月は名古屋御園座と、次のこともチラシを手にして宣伝。 亀鶴さんだって、来月のルテ銀で亀治郎さんと染五郎さんに付き合うのに、七之助さんのことだけって、偉いよね。 挨拶の後、第一部の始まり始まり~。 先ずは黙阿弥の七五調の台詞が心地よい三人吉三。 濡れ手であわの百両を手にして、お嬢吉三の台詞が始まるころ空には朧月が・・・。(舞台だよ) 月も朧に白魚の 篝もかすむ、って節分の夜のこと。間もなく節分だし、頃合いも宜しかったようで。 姿は振袖のお嬢さんでも素は男だから観て(聞いて)いて違和感のない台詞回しと所作でありました。 さてお待ちなせぇと籠から降りた、お坊吉三は亀治郎さんなのですが、退廃的雰囲気炸裂のような気がしました。 お嬢とお坊が先ほどの百両を巡って争っているところへ止めに入るのは和尚吉三の愛之助さん。 体調不良でお休みしたらしいけれど、そんなことは感じさせない大きさのある和尚でした。 この演目を半通しのように上演するのですが、途中の省略してある部分を舞台転換の間に説明して初めて観る方にも分かるようにとのことでしょう。でも、もっと分かり易く簡潔に話せよなァ。 その後の場、少しばかり流れがだれるのでしばし居眠りなんぞで大詰めに備えておきました。それでも要所要所は起きて観てましたよ。 大詰めの櫓のある場面、数年前に菊五郎さんのお嬢吉三で観たときには、ころころしていて梯を昇れるのかヒヤヒヤしたものでございます。 でも、今回は七之助さんなので心配ありません。三人吉三と捕り手の大立ち回りも浅草では舞台が狭いですよね。 なお、浄瑠璃は清元延寿太夫さん、竹本は六太夫さん、蔵太夫さん達でありました。 ここで、幕間になりますと、はっぴ姿やら着物に割烹着などのお兄さんやお姉さんが岡持ちを手に座席に・・・。 これって座席とセットになったお弁当を注文しておいたお客さんへのお弁当の出前持ちなんです。浅草ならではのサービスであります。 幕間に続いて、猿翁十種の内 独楽を亀治郎さんが踊ります。 浅草にふさわしく浅草寺の境内を舞台にした舞踊です。そもそも独楽の始まりは、ってことで菅原伝授手習鑑の車引の松王丸、梅王丸、桜丸とか、賀の祝などの部分を踊り分けるのが面白いです。 道真が左遷されて枯れた梅の木で独楽を作った伝説なんてあるんですね。 引き抜きで衣装が独楽の彩りと同じになると自ら回転して独楽になっちまうのであります。曲芸の独楽回しは、あれならおいらにも出来そうだったぞえい。 以上、第一部の雑感も、お後が宜しいようで、この後、昨夜のうちにまとめておいた第二部をまとめておきます。しばしお待ちを。(だれも待ってないか) 新春浅草歌舞伎 平成23年1月2日(日)~26日(水) 第1部(午前11時開演) お年玉〈年始ご挨拶〉 一、三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ) 序 幕 大川端庚申塚の場 二幕目 巣鴨吉祥院本堂の場 裏手墓地の場 元の本堂の場 大 詰 本郷火の見櫓の場 浄瑠璃「初櫓噂高音」 お嬢吉三 中村 七之助 お坊吉三 市川 亀治郎 伝吉娘おとせ 坂東 新 悟 手代十三郎 中村 亀 鶴 和尚吉三 片岡 愛之助 二、猿翁十種の内 独楽(こま) 独楽売萬作 市川 亀治郎 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年01月25日 13時14分52秒
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