座元に優しい歌舞伎座さよなら公演、3月4月は三部制
一年間の歌舞伎観劇、最後の日、歌舞伎会事務局に挨拶がてら、ゴールド会員のプレゼントであるチケットフォルダーが壊れていたので、交換してもらいました。他の方からも、問合わせが来ているとのことでしたから、メール便で配達する際など重たいものが乗ったりして破損してしまったのでしょう。あれやこれや世間話しをしていて、気になったのは、年が明けてからの最後のさよなら公演であります。すでにお正月と二月は発表されていますが、その後、ラスト2ヶ月、つまり3月と4月の公演です。ここ数年、八月納涼歌舞伎で取り入れられている三部制だそうです。これは、通常の昼夜別と違って、午前11時開演、午後2時半開演、午後6時開演くらいの三部に分けて上演されるものであります。一度で良いから現在の歌舞伎座で観ておきたいと言うような方に気軽に来ていただけるように企画されたのでしょう。通常の二部制だと、昼と夜で各3~4演目、4時間以上かかるので、三部制なら2演目3時間程度に収まることは確かであります。そこで、さらに突っ込みを入れましたところ、座組みや演目は教えてくれませんでしたが、料金の予定は教えてくれました。料金設定は、当然、納涼歌舞伎と同じかと思ったら、どうやら、通常の月と同じになる予定だとか・・・・。お正月や二月より安くなりますが、これって、1部から3部まで全部観ると、通常月の1.5倍の料金になってしまいます。毎月、昼夜観ている固定ファンには大幅な料金引き上げですよね。こりゃあ、座元にだけ優しいのではありませんか。歌舞伎をこよなく愛し続けるだれもが納得のゆく座組み、演目、料金で臨んでいただくことを切に望みます。歌舞伎会会員のメリットも減る上に、建て替え工事中には、幕見席が無いし客席数も減りますから、希望の日に希望の席が取れないときは、観劇回数を減らすことも考えている次第です。俳優に、観客に、座元に、三方に優しい歌舞伎は、どうなってしまうのでしょうか。2009年歌舞伎座さよなら公演(昼夜それぞれの料金)一月、八月以外の通常月(昼夜二部制)1等席 16,000円2等席 12,000円3等A席 4,200円3等B席 2,500円八月納涼大歌舞伎(三部制)1等席 13,000円 2等席 9,000円 3階A席 3,500円 3階B席 2,000円 1階桟敷席 15,000円2010年歌舞伎座さよなら公演一月、二月(昼夜二部制)1等席 20,000円2等席 15,000円3階A席 6,000円3階B席 3,000円 1階桟敷席 22,000円三月、四月(三部制)料金は予定1等席 16,000円 納涼との比較23%高2等席 12,000円 納涼との比較33%高3等A席 4,200円 納涼との比較20%高3等B席 2,500円 納涼との比較25%高桟敷席 18,000円 納涼との比較20%高