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遅咲きの八重桜が咲いている
あれから2ヶ月・・・ 北国の海は穏やかで、吹き渡る風が心地良い 瓦礫の陸から目を移せば、青い水平線がどこまで続いている あの日のことは夢だったのか・・・ 夢であってほしかった! 小さな避難所の昼下がり 92歳の小柄なみや子さんがぽつりと語る 「おどっさんも、息子も漁師だったからね」 「漁師は、危ない仕事だからさ・・・」 「孫だけは、陸の仕事につかせたいって思って・・・」 「役場さ安心だからって、役場の職員になったんだよ」 「そしたら、あの津波で役場もみ~~んな流されて・・・」 「孫も流されたんだけんど・・・」 「すぐに見つかったの」 「胸のポケットに名刺が入っていてさ、免許証もあってさ・・・」 「すぐにわかったの」 「まんだ、わからない人もいるんだから、ありがたい、ありがたい」 「男の子がいてね、、、嫁さんのお腹にも赤ン坊がいてさ・・・」 「4月25日に女の子が産まれたのよ」 「孫は33歳だったけど」 「孫の生まれ変わりだと思ってさ、こんな時にね~」 「ありがたい、ありがたい事だよ~」 みや子さんの目には涙はない 聞いている私は涙を必死でこらえていた 北国の穏やかな青い海 あの日の壮絶な光景は夢のようだ 夢だったらいいのに。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.05.19 02:28:45
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