schatzky☆ドイツ忘我と結実の境。

2007/04/27(金)08:21

18,9世紀、砂糖なしの果物ピュレでトルテをパクる

ドイツ ケーキ Kuchen クーヘン文化 歴史(30)

周りはイースター前で浮き足立っている日々だった。 私はまあ、変わらない。水曜日は学科の友達とご飯を食べる日。 20世紀になるまでドイツでは砂糖が貴重だったことは以前書いたが、 最近、1800年頃のドレスデンの料理本のレシピから、 当時、果物ムースを砂糖なしで作る習慣があったらしきことを書いた文献を発見。 果物ムースとは、まあ、ピュレみたいなものだね。 1800年頃は、砂糖精製の時に出るシロップと呼ばれるものが 大ごちそうであった模様。 果物ムースを作るとき、入れる香辛料が事細かに書いてあることから、 砂糖を書くのを忘れた・省いたとは思われず。 ということだった。 このムース、上流階級のトルテ作りにもまねられた模様で、 卵もバターも牛乳も入らない素朴なパン生地にムースを塗って焼き、 「トルテ」の代わりに食べていた模様。 ムースの果物としては、プラム、さくらんぼ、洋なしなどが挙げられている。 砂糖をたっぷり入れる今のようなジャムの製法は、 20世紀初め頃にポピュラーになった模様。

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る