2006/01/21(土)23:02
若い時の苦労は
徳川家康は今川義元に人質に取られていました。
まだ幼かった家康に対し義元は、どのような扱い方、教育を施したのか。
義元は家来に次のように言ったと言われます。
「むごい教育をせよ」
それは、ムチで叩く事でも貧しい暮らしをさせる事でもなく、
欲しいと言う物をどんどん与え、
食べたい物をどんどん食べさせ、
出来る限り贅沢に、
出来る限り思い通りにさせて育てる教育。
それを「むごい教育」と言い
いかに人間をだめにするか問うた例です。
現代、多くの親たちが、
自分が苦労したから、子供には苦労させないようにと、いろいろな物やお金を与えていますが、それが子供をだめにしている。
苦労したから今の自分があると思ったら、
子供にも同じように、若い時は苦労や不自由や貧しい思いをさせたらいい。
そこから物や人に対する感謝や工夫が生まれます。
かつては私も多くの親と同じ考えでした。
自分自身は15歳で親元を離れ自立して、貧しい生活をして、後々その事をいい経験が出来て良かったと思ったのに、
子供に対してはその感覚が働きませんでした。
豊かになった日本で、
ニートと呼ばれ、親に生活を依存する若者が増えている現実を憂います。