慶文堂 ひま人日記

2006/11/22(水)11:24

宇宙大作戦/スタートレック

懐古主義(31)

宇宙、それは人類に残された最後の開拓地である。 そこには人類の想像を絶する新しい文明、新しい生命が待ち受けているに違いない。 これは人類最初の試みとして5年間の調査飛行に飛び立った宇宙船、 U.S.S.エンタープライズ号の驚異に満ちた物語である・・・(オープニングナレーション辞典より) う~ん、たまらない(o⌒ー^)y 知ってる人は知っている!『宇宙大作戦』のオープニングです。 日本での放送は1969年4月27日~1970年1月11日、日本テレビで放映されていますね。 私が6歳から7歳。私はこの時に見たんだろうなァ。強烈でしたよ。 カーク船長とミスター・スポックとドクター・マッコイ。それにミスター・カトウ、チャーリー、ウラなど。 それぞれの独特のキャラクターと、SFながらも人間味溢れたストーリーが相俟って面白かったですよ。 ついつい熱くなるカーク船長と、憎らしいぐらいに冷静な、バルカン人と地球人のハーフであるミスター・スポック(そのため、勤めてバルカン人っぽく振る舞おうとしていた)。カーク船長に対しても遠慮無くなんでも言ってしまう、それでいて腕は一流のドクター・マッコイ。 我々日本人にとっては、ミスター・カトウがうれしかったですねェ。 ウルトラマンやウルトラセブンもそうですが、当時はもちろん『録画』など夢のまた夢でした。 だから、1話1話を真剣になって見たものです。その分記憶に残っているんですねェ。 その記憶を再確認したのが、後に映画になった『スタートレック』シリーズです。 カーク船長(提督)が、ミスター・スポックが、ドクター・マッコイが帰って来た! スクリーンの中で、あのドキドキワクワクの宇宙冒険が再開したんです。 全部見ました、というか(ワケあって、あまり大きな声じゃ言えませんが)持ってます。 思い入れが深いんですよねェ。 ある時アニキから、 「テレビで『新・スタートレック』というのをやってるから、録画してくれ」 と頼まれた時には、正直(新・スタートレックぅ??)と思いましたよ。 スタートレックはあくまでカーク船長とミスター・スポック、それにドクター・マッコイたちの物語だろ!『新』だって?何モンじゃ、そりゃあ!! ま、せっかく録画したんだから、いちおう見てみるか・・・と、なんでェ、オイ!オモシレェじゃねぇかよ!! ということで、新・スタートレックにあえなく陥落(笑) いやァ、オモシロイっすねェ、新・スタートレック(オイ!) 普段は冷静でいながらもけっこう熱くなるピカード艦長、マジメで二枚目なライカー副長、それに人間に近づきたい、アンドロイドのデータ。その他にもラ・フォージがいたり、ベタゾイド人と地球人のハーフのトロイがいたり、クリンゴン人のウォーフがいたり。そうそう、何故かガイナン役でウーピー・ゴールドバーグが出てましたねェ。 このシリーズの中で特に面白かったのは、キュー(Q)の存在。全知全能にして不死身の存在。高度に発達した精神エネルギーとしての存在なんでしょうけど、これがまたワガママ・気ままで。 何しろ、指パッチン!一つで何でも出来ちゃうんですから。 ピカード艦長やエンタープライズが何度も降りまわされました。でも非常に興味のある存在でした。 で、この新・スタートレックが終ってから始まったのが、『スタートレック・ヴォイジャー』でした。 もうここまで来ると『スタートレックはカークやスポックのものだ!』という妙な偏見はだいぶ薄らいでいます。つまり、『スタートレックシリーズはどれもオモシロイ!』という認識に変ってきました。 当然、ボイジャーも録画して見ました(というか、これもアニキのリクエストで。自分で録れよ!とも思うのですが、私も見たいので)。 ストーリーとしては、このシリーズが一番興味があります。 ある宇宙人のせいで、我々の銀河系から遠く離れた宇宙(デルタ宇宙域)に飛ばされてしまったヴォイジャーとそのクルー、および関係者たち。そこから、地球へ向けての長い旅が始まるわけです。 艦長は地球人女性のキャスリン・ジェインウェイ。副長にネイティブ・アメリカンの血を引き、元マキ(反体制組織)のメンバーでもあるチャコティ。機関主任が地球人とクリンゴン人のハーフ女性で元マキ(反体制組織)のメンバーでもあるベラナ・トレス。保安主任がバルカン人男性のトゥボック(常に冷静です)。他にもトム・パリスやハリー・キム、タラクシア人男性のニーリックス、そしてオカンパ人女性のケスなど。 みんなそれぞれ個性があってユニークなキャラクターなんですが、でも私が一番好きなのは、実はドクターだったりして(笑) 正規の医療部員が全滅してしまったため、本来は緊急時のみ使われる(緊急用医療ホログラム)はずのドクターが、正規の医療主任になってしまうのです。 このドクターが、アレコレ文句は言うわ、勝手にプログラムをいじっておかしくなるわ、そのうちに意識というか性格らしきものも身につけてしまうわ。一時はそのためにプログラムがおかしくなり、存続の危機に陥ったりして・・・。でも、な~んか愛すべきキャラクターなんですよねェ。 このヴォイジャー、地球への遠い道のりの途中で色んな惑星を訪問したり、探検したりするわけです。 その惑星それぞれが、実は地球にある色んな国や思想・宗教に当てはめられたりしちゃうんです。 ある星では戦争ばっかりだったり、商売ッ気たっぷりの星があったり、テクノロジーが発達したために豊か過ぎて刺激が無く、ヴォイジャーの資料にある地球の小説に物凄く価値を見出したり。中には宗教というか、死後の世界をテーマにしているものもあります。 で、ここでも脇キャラ以上の役割を担っているのが、例のキュー(Q)です。 ジェインウェイ艦長に結婚を迫って、許婚?の女性と大喧嘩になったりしちゃうんですから。 このキャラも憎めないんですよねェ。 あ、そうそう。実は山形では第4シーズンの冒頭ぐらいで突然終っちゃってるんです(-"-;) その後の展開が凄く知りたくて・・・ネットで探したらあらすじだけを載せているサイトがあったんで、ヒマな時に読んでいます。 スタートレック、実にオモシロイです。 でもこれを見ると、いかにも『アメリカ』だなァ、と思います。彼らは地球人ではあるのですが、でもまぎれも無く『アメリカ人』なんです。 >宇宙、それは人類に残された最後の開拓地である。 この言葉に象徴されるように、西部開拓時代から連綿と続いたいわゆるフロンティア精神。これをしっかりと中心に据えて物語りは進んでいくのです。良くも悪くもアメリカ的。自分たちが正義なんだ!という誇り?のもと、困っている人(星)は見捨ててはおけない。余計なお世話だ!って事まで首を突っ込んでしまう。今のアメリカそのままですよ。 この中に出てくる地球人は、アメリカを世界標準とした、まぎれもなく『アメリカ人』です。 フィクションの中だったら別に構わないんですけど、それが現実世界となると・・・ま、いいかァ(笑) とにかくオモシロイです。

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