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テーマ:憎きアトピー(233)
カテゴリ:アトピ
いつも遊びに来てくださるぽちにゃさんが またまた良い本を紹介されていました。>>ぽちにゃさんの日記 引用されている一節をまた引用させてもらいますと・・・ 「そして、どんな営みも自然のものであれば快感があるのが当たり前です。 出産だって性行為だって自然のものだから快感があって当然です。 大便だって小便だって快感です。食べることも眠ることも皆快感です ね。」(関連箇所抜粋) ここを読んでどうしても 「アトピーの痒み」について、もう書いてしまわなきゃと 思ったので今日は長いですけど アトピー、脱ステリバウンド、を経て都度体験した痒みについて ずっと考えたこと、自分なりの答、を書いてみました。 乱文お許し下さい。 ◎◎ そう。アトピーのあの強烈な痒み、掻きたい衝動は まさに快感を伴う生理現象なんです。 アトピーじゃない人だって経験あると思うんです^^ 背中が何だかムズ痒い。あれれ?どこが痒いのか? あちこち探ってポイント発見! そのときの気持ちよさ。あれって快感じゃないですか? ただアトピーの痒さはポリポリ掻いただけでおさまらないから 問題なんですけどね。 本当の痒みポイントは体の表面じゃなくて 多分体の奥にあるんだろうな、とアトピー歴が深まるにつれ そう実感するようになっていました。 だからいくら掻いても痒みが解消するポイントに手が届かない。 皮膚が血だらけになっても痒いままなんです。 だからいつまでたっても掻くのが止まらない。 ◎◎ 「掻いちゃダメ!ダメって言ってるでしょ!」 よくアトピーの子にお母さんが言っています。 どうしてダメと言うのにこの子は掻くんだろう。 どうして痒いんだろう。 と少し考えてみてあげて欲しい。オネガイ 大好きなお母さんに叱られても掻きたい。 ボロボロになって血が出ても掻きたい。 大人だってわかってても掻くのをやめられないんです。(私) 小さな子がやめられるはずがない。(泣) だって掻くとホントに気持ちがいいんだもん。 掻いている間は本当に天国気分。 その後、地獄の痛みが襲うとわかっていても・・・。 どんなに手を縛っても、手袋をしても 寝ている間は無理です。酷いときは睡眠薬も効かない程なんですから。 ◎◎ 「この強烈な痒みの意味ってなんなんだろな」 痒みの場所が体の表面じゃないと感じてから 次は「掻くこと」の意味を考え始めました。 私は日々の痒みと痛みに闘いながらずっとその答を探していました。 意味がある、と思わないと耐えられなかったからかもしれません。 「痛み」という感覚は死に至らないための防御と聞きます。 痛みを感じないと血がダラダラ出ていてもそれに気づかないから。 熱さを感じないと火傷を負っていてもわからないというのと同じですね。 「痛み」は傷などの在り処を知らせるとともに触らないように、という 注意喚起を促します。 なら「痒み」はどうなのか?「痒み」は何を私に知らせようと しているのか。どうして欲しいと言っているのか? それは簡単な話「掻いてほしい」なんですよ。やっぱり。 それが「正解」だと言わんばかりに掻くと「気持ちいい」じゃないですか^^ 人間、生理的に快感を感じる行為を理性で全て抑えようとしても そりゃー無理なんですよね。 (全て、と注釈いれときます^^; この話を友人にしたら「それって強姦を肯定しているのと同じ」 と言われてしまったことがあって・・・。そうかなぁ?そんな酷いロジック?) ◎◎ じゃあどうして体は「掻いて欲しい」のか。 そこは簡単に言うとやっぱり皮膚からの排出を助けて欲しいからでしょうね。 (下に出てくる表面的な痒みに対してはおそらく「排除」 例えば髪が顔にかかると痒い。バリアのない皮膚に異物が入ると痒い。 それは排除を要求しているんだと思う) 皮膚を破って血や汁と一緒に毒素を出してもらいたい。 もう肝臓や腎臓での解毒では間に合わなくなっているから。 だから掻くことの代わりに「叩いたり」「さすったり」しても 痒みっておさまらない。だって叩いてもさすっても 刺激を与えるだけで「出す」という目的を達成できないから。 (最近、「もむ」のはいいかも、と思ってる。 あ、あくまでも「出す」の代替で「流す」という意味でやるんです。 皮膚から直で出すには皮膚を破る必要があるのでリンパや血液に乗せて 流せないかな、と。痒い場所に毒素が滞ってると感じるので 中から流しちゃおうという魂胆☆) ただねーこの「毒素」ってよく東洋医学の人も使うんですけど 「じゃあ実際何なの?」って私はまだ疑問です。 活性酸素?血やリンパの滞り?お血(おけつ)?それともケミカルな添加物? ま、ほとんど全部なのでしょうけど。 ◎◎ 重度のアトピーの痒み(つまり内部からの痒み)は 正直言って気がおかしくなるほどの痒みです。 自分でもおかしくなるんじゃないか、と思いながら掻いていましたし 既におかしいんじゃないか、とも思いながら掻いていました。 自らの右手で左腕を血が出るほど掻き毟りながらも 「はぁ~♪気持ちいい」と掻いているんですもん。血だらけで笑顔。 あるいは「ひゃー!もう駄目だ~!!!!」って叫びながら バリバリバリーと音をたてて掻いていたり・・・叫びながら泣顔。 皮膚に突起がある(=なめらかじゃない)ので音がするんですよ。 ゴリゴリガリガリと。 健康な肌は掻いても音はしませんもん^^ アトピーじゃない人も 足の小指を蚊にくわれるとめちゃくちゃ痒いじゃないですか? 爪でバッテンしても耐えられないでしょう?^^; 痒みの質は違うけれどレベルとしてはその300倍くらいかなぁ。 だから今の私はどこを蚊にくわれても結構平気。 これは特技なんじゃないの~(はぁ~どーでもいい特技だね) ◎◎ ある医師は誌上で 「自分の皮膚を掻き破るなんて自虐行為・破壊行動」と書いていました。 初めてその言葉を見たときは「あーそうなんだ。私って自分を破壊してるんだ」 って相当落ち込みました。 でも今なら「なんて理解の浅い皮膚科医なんだろう」と一蹴しますけど。 本人だって本当は掻きたくない。 痒くなかったら掻かないんだよ。 掻いたら醜くなるだけじゃないか。わかってる。そんなこと。 でもそれがやめられないから悲しいんじゃないか。 苦しいんじゃないか。 ◎◎ 簡単に「掻くな」と言う医者は信じられなかった。 最初の方にかかったのはそんな医者ばかりだった。 さんざん探したステロイド反対の医者は 「できるだけ掻かないように。でも痒いのは仕方ない。 睡眠薬も効かないなら飲まないことも考えて。」と言った。 その後めぐり合った最後の医者は 「どんどん掻いて悪いモンを全部出せ。 寝てても痒いのは本能で痒いんだから止められるはずがない」 と気持ちを代弁してくれた。有難くて泣けた。 アトピーが良くなるにつれ カラダの内部(骨の周りが痒いの!)にあるように感じていた痒いポイントが 徐々に皮膚表面に浮かんでいくようだった。 今も乾燥して痒い場所はあるけれど、 自分のつめが折れるほど掻き毟るような痒みというのは もうない。 表面的に痒いだけだから「あ、いけない。掻いてる」と気づくと やめることができる。 何かを外に排出するための「中からの痒み(内部の痒み)」ではなく 薄くて敏感な肌を刺激するものに対する「外からの痒み(表面の痒み)」 この違い、わっかるかな~。 わかる方はきっと相当苦しまれたんだろうと思います。 本当にお互いよく頑張ったよね!!!エライゾあなたもわたしもy(^ー^)y ◎◎ 長ーーーくなったけれど読んで下さったあなた、本当にありがとう。 これでようやく、書きたかった「痒みのこと」について書けました。 わが子が掻くことを悲しく思うお母さん、 掻くことを止められなくて自己嫌悪に陥っているあなた、 大丈夫。掻くことは悪いことじゃない。 必要だからあるんだよ。 これがただただ私の伝えたかったこと。 必要な人にこのメッセージが届くといいな、と思います。 追伸:掻きっぱなしはやっぱり駄目です。その後の消毒や 皮膚の再生サポートは重要です!!その点は誤解のないように お願いしますネ。ブドウ球菌は怖いからね! いつも応援下さってありがとうございます!必要な方に、このブログが届きますように。 お断り:これは全て自分の体感と自分なりの考えがもとです。 学術的理論を披露されたい方は、どうぞご自分の発言スペースにて お願いいたします。また私はどなたかと論争する時間も気持ちも 全くありませんのでそういったコメントもご自身のサイト上などでどうぞ。 私は自分の体験・体感を重視しています。 アトピーに関して本や情報から得られる知識は不要ですので 紹介してもらわなくて結構です^^ ただし、私はもっと違う体感だったよ、というようなコメントは 大喜びでお受けします。そういったレスポンスは嬉しいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.11.28 18:45:43
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