くり坊のひとりごと(blog版)

2019/05/24(金)15:23

浜田省吾 「100%fan fun fan 2018」に思う

コンサート 展示会(49)

誰もが、どうしても離れられないミュージシャン、というのがあると思いますが、私の場合は、浜田省吾です。 出会いは、中学2年生の時で、かれこれ40年以上も前の話。 フォークギターを弾き始め、井上陽水や吉田拓郎に目覚め、音の悪いラジオにかじりついて、ラジカセで流れる音楽を録音して聞いていたころ。 友人のお兄さんからもたらされたカセットテープが浜田省吾の「生まれたところを遠く離れて」というデビューアルバム。 そのアルバムを聴いて、僕は一気に彼のファンになりました。 デビュー曲の「路地裏の少年」を、覚えたてのギターを弾きながら歌ったものですね。 彼の出身は広島。 その広島でさえ知名度がなく、彼のファンと言えば、カセットテープをもたらしてくれた友人のお兄さんやその周辺に限定されていました。 高校に入ったころにも、彼は人気が出ず、高校2年の時に初めて行ったコンサートは、コンサートの1週間前にチケットを買ったにもかかわらず、前から9番目。 今はなくなった広島公会堂の、さほど広くない観客席さえ埋められない程でした。 「広島-ヤクルト戦みたい」と、彼がコンサートで笑いを誘ってましたが、まあ、そんな状況でしたね。 そうなると俄然、ファンである自分の重みというのも「希少価値」がついてきます。 ということで、その後、人気が出て、コンサートのチケットも入手困難になっても、ファンを続けてきました。 まあ、今では、うちの奥様の方が大ファンになっていますが、きっかけは、僕がプレゼントした「浜田省吾セレクト」というカセット。 もちろん、セレクトしたのが僕。 そういうのが、当時は流行っていたんですね。 中学、高校、大学・・・・。 多感なころをともに過ごしてきた、浜田省吾の曲。 歌の良し悪しの問題以前に、青春を共に生きてきたという「思い入れ」もあって、就職後に出たアルバムには比較的思い入れが少なかったりもします。 コンサートに行くたびに、新しい曲が多くて残念な気持ちになり、それでも、「まあ、いいか」と思っていましたが、なんと、今回の、ファンクラブ限定コンサートでは、 「デビュー5枚目までの曲だけでコンサートをする」というもの。 タイトルもなんと「Welcome back to the 70'」 70年代にようこそ!ですよ。 これぞ、恵まれなかった初期のころのファンが待ち望んでいた選曲です。 このコンサートは、ファンクラブ限定ということもあって、その情報が広まると、なんと、ファンクラブ会員が万単位で増えた、という話もあります。 ということで、広島公演は、実は、11月18日に終わっていますが、まさしく、あの頃に帰るコンサートでした。 アレンジがどうとか、あの曲はいらないとか、いろいろ思いはありますが、それはもう贅沢というものでしょうね。 「次は80年代の曲だけで」なんてコンサートで言ってましたが、80年代は、彼が最も精力的にアルバムを出し、かつ、人気も出てきた頃なので、「80年代前半と後半の2回に分けて・・・」 なんて言ってましたが・・・。 実現すれば嬉しいです。 正直、90年代以降になると、相当思い入れが少ないので、80年代まででこの企画も打ち止めにしてもらえればと思ってます~ コンサートのリーフレットについていた、缶バッチ。 ちなみに、彼のコンサートは、ファンクラブイベントだけでなく、結構前から本人確認付。 ネット申し込みし、本人がいけなくなると、キャンセルするしかありません。 そのため、ネットオークションに掛けることもできません。 いち早く、こういうことに着手するところが、彼の誠実さなのだろうと思います。 先日、北海道と広島だけで放送している「松崎真人のミュージックJ」というラジオ番組でも言ってましたが、「自分のプロダクションで、若手を育てる活動を最初に行ったのは浜田省吾」と言ってました。 彼は、ROAD&SKY というプロダクションを設立していますが、その事務所で人気が出たアーティストとしては、スピッツや斉藤和義がいます。 ということで、テレビへの露出はあまりないので、「生きてるの?」と思う人がいるかもしれませんが、結構地味に頑張っていたりもします。 浜田省吾は1952年生まれなので、現在66才。 それにしても、60代の現役アーチストの元気なこと・・・・。 ほんとにたくましいですね。 実は、今回のコンサートは、同い年の友人と二人でチケットを取っていました。 残念ながら、その彼は、突然若くして急逝してしまい、私の隣の席が空席に。 本人でないと入れないシステムなので・・・・。 キャンセルはできたのですが、それもなんだか忍びなくて。 彼も私に負けず劣らず昔からのファンで、コンサートも楽しみにしていたのですが・・。残念でした。 でもきっと、あの場所に来てたはずだと思います。 昔の曲を聴きながら、なんだか、やっぱり泣けました。

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