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西條剛央のブログ:構造構成主義

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西條剛央

西條剛央

2007/06/25
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カテゴリ:スポーツ
この業界に入るまでは体育会系でやってきたこともあり、スポーツ科学系の本もたまに読んでいるが、スポーツ科学も全体としてかなり進歩しているなあと感心する。

ナンバや常歩といった歩き方から,二軸という身体操作法など,僕が高校の頃などにはなかったものが体系化され,普及しつつある。

僕が素人なり本格的にやったといえるであろうスポーツは,水泳とソフトテニスだ。

両方そこそこ程度の成績は残したけど,水泳の方が才能があるなとは思っていた。

本格的にやっていたのは小学校までで,中学高校はソフトテニスをやっていたが,水泳大会などがあっても東北大会などに出ている水泳部にも負けることはなかった。その頃50m自由形で26秒。

水泳はやっていなくても速かった。たぶん,今でもそこそこ速いと思う。

もちろん持久力は落ちているから長距離は全然ダメだろうけど,短距離ならちょっと練習すれば戻りそうな気がする。その理由は父親譲りだと思うのだがどうも筋肉の質が良いらしく、かつ筋肉が付きやすい体質だということと、速く泳ぐための泳ぎ方を身につけているからということが、いろいろな本を読むうちに分かった。

僕が直観的に「こうすればいい」と思ってやっていた泳ぎ方は,二軸クロールと呼ばれる泳ぎ方だったらしい(その他にも工夫していたけど)。

以前から「できるだけ腕を遠くに伸ばして水をキャッチしてかいてくる」という教えがよくあったけど,これはウソじゃないかと思っていた。確かに腕の負荷は重くなるし,ワンストロークだけみれば進んでいるのだけど,トータルのコストパフォーマンスが悪いのだ。

この泳ぎ方をすると,水の中を進むようになる。そうすると水の抵抗を強く受けてしまう。水泳では水の抵抗をいかにうけないかが肝要なのだ。

だから,モーターボートのように上体が水の上に浮くようにした方が圧倒的に速い。

そのためには「できるだけ腕を遠くに伸ばして水をキャッチしてかいてくる」というやり方では,対軸がねじられて,上体が沈んでしまってだめなのだ。

その頃は二軸なんてことはしらなかったけど,対軸をねじらないようにして腕の回転数をあげて上体を浮かすようにして泳ぐ方が速いということはわかっていた。

遠くの水を掴もうとし過ぎるのは,エネルギーロスが大きい。それは腕を遠くに伸ばして思いモノを持ち上げようとするようなものだ。それに遠くを掴もうとすると,水の中に入ってすぐかきはじめることができない。だから回転数があがらず,上体は沈んで水の抵抗を受けてしまう。

ある本に、二軸クロールは,怪我をしない泳ぎ方でもあると書いてあったが,考えてみれば,僕はテニスでは数え切れないほど怪我をしたけど,水泳で怪我をしたことはない。

その意味でもエネルギー効率の良い,正しい泳ぎ方を自然と身につけていたんだと思う。

もっとも,今だったらもっと工夫の余地はあるような気もしているけど。

他方、テニスは大学までけっこうやっていたけど,残念ながら,そういう感覚を掴むことはついになかったように思う。いろんな本を読んでも、「ああ,こういうことも知らなかったし,やっていなかったなあ」と思うことが多い。才がなかったのだろう。

それでもある程度勝てたのは,読みとセルフコントロール法による勝負強さによるところが大きいと思うが,それはメンタルコントロール力であり、テニスの才によるものではない。


それと比べると、哲学や学問の才はけっこうあるようだ、ということが博士課程に入ってからわかってきた。誰も解けない難問といわれるものもすんなり解けるということに気づいたからだ。学問に関しては、今でも自分の限界がみえない。どこまでもいける,という感じすらある。

才があるとはきっとこういう状態のことをいうのだろうということがわかって,10年以上やってきたテニスはやはり才がなかったんだなということが身に染みてわかった気がした。もっとも、才があるということと成功するかどうかはまた別だろうけど。






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Last updated  2007/07/31 06:02:37 PM
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