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日本神話は、ギリシャからスキタイを経由して日本に伝わったものと縄文時代からある神話が混じっているもので、貴重な文化だから大事にしなければならないというのが吉田教授の結論です。
吉田教授に賛同しそれを発展させて、現在の古代史学者を強烈に批判しているのが萩野貞樹教授です。 萩野教授は元産能大学教授で、日本語の研究をされた方のようです。 これから萩野教授の書いた「歪められた日本神話」の内容を紹介していきますが、今の古代史学者を批判する書き方は、品位に欠けると思われるほど強烈です。 「はじめに」では次のように書いています。 「記紀神話を詳しく知ろうとして研究書などを読んでみると、そこにはなんだか変なことが書いてある。 記紀神話といわれるものは全部でっちあげの作り話で、要するに神話ではないとあるのである。 日本神話はないというわけだ。あるのは歴史を捻じ曲げて作った宣伝文書であり、当時の思想・観念が寓意化された心理資料だというのである。 なんと古めかしい考え方か。 たしかに学校でもそう教えている。まじめに学校の勉強をした人はみなそう思っているのだろう。 彼らの共通した認識はいわゆる記紀神話の記述は全部なにか他の事を述べたものだというのである。 例えば、高天原とあればそれは征服者の軍事基地だという。 八岐大蛇とあればこれは川の氾濫だという。 国譲りとあればこれは古代の内戦だといい、天孫降臨とあればこれは外人の漂着だという。 誰か神様が現れて、泣いた、喧嘩した、結婚した、とちゃんと書いてあっても、学者たちはこれを決して、その神が泣いた、喧嘩した、結婚したとは読まない。 なにか別の話だというのである。 この種の見方は、平成の日本ではそろそろやめていいのではないか。 高天原は高天にあったのである。八岐大蛇(ヤマタノオロチ)は八頭八尾の大蛇だったし、天孫は天から降臨したのである。 神が結婚したのならそれは結婚したのである。 文字さえ読めるならば、そこになんの疑問もあるまい。 私は本書でひたすらそのことを書いた。こんなに単純な本はめったにないだろう」。 という具合に書いてあります。 次回に続きます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年08月27日 10時24分42秒
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