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武蔵野航海記

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2006年09月25日
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日本人は、国家が自然物で既にあるものと思っており、国民の正義を実現する道具だという発想になっていません。

従って、政府を自分たちの正義・利益のために絶えず作り変えていくという発想がありません。

日本が戦争に負けた後、日本人はアメリカ軍の占領を歓迎しました。

昨日まで激しく戦っていた敵を今日は大歓迎するというのは壮大な奇観で、単に強者に媚びるというだけでは説明できません。

アメリカ軍が日本の軍部を退治してくれたというわけで、マッカーサー神社を作って占領軍の司令官に感謝したのです。

自分たちが出来なかった政府を変えることを外国人がやってくれたのです。

現在のアメリカの大統領の父親であるブッシュが大統領として日本に来た時、ある財界人は彼にこう言いました。

「我々日本人はアメリカに親近感を持っている。戦後の物資が乏しい時に食糧を恵んでくれ、民主主義を恵んでくれた。」

日本人自身が国家の行動を変えられないので、変えようとするときは外部の力を利用します。

いわゆる「外圧」です。

日本の国家という岩のような自然物を変えたり位置を変えようとするときは、「外圧」という台風を利用するわけです。

この発想はいわゆる左翼も同じです。

支那やソ連といった共産党が支配する国家体制のほうが、アメリカ式の国家より良いという言い方で、現在の日本政府を非難しました。

支那をモデルとして日本の現状を非難するわけですから、モデルたる支那は理想の状態でなければなりません。

だから理想とすべき国の都合の悪い現実は全て隠蔽します。

試みに三十年ぐらい前の新聞記事を読んでみるのも良いと思います。

当時の大新聞は、「毛沢東の指示で全ての支那人は蝿退治を行い、支那には蝿がいなくなった」と書いています。

このように洗脳された日本人が最近になって支那を旅行し、トイレの不潔さと蝿の大軍の襲来に魂消たわけです。

また、支那が異民族の国である満州・チベット・ウイグルを軍事力で侵略し、独立運動を弾圧しているということを、今でも大新聞は殆ど記事にしていません。

結局、現状に批判的な「左翼」も支那やソ連を理想郷として、日本への「外圧」として利用したのです。

最近になり、支那やソ連の現状が国民に明らかになってきたので、彼ら左翼は以前のような元気がありません。

次回に続きます。





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最終更新日  2006年09月26日 07時49分17秒
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