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古代日本では怨霊が大活躍していました。
ですから生きている者たちは必死になって怨霊を慰め暴れないようにしました。 具体的には神社で祭り祈ったのです。 その結果、怨霊が良い霊に変わり生きている日本人に恵みをもたらすようになりました。 また、良いことでも悪いことでも言葉にしたら、やがてそれは実現されるという言霊の信仰を持っていました。 ここまで云えば皆さんはもうお気づきの様に、言霊信仰は今も日本人の中に脈々と生き続けています。 「そんな縁起でもないことを言ってはいけない」というを今でもしょっちゅう日本人は言います。 縁起でもないことが現実になることを恐れているのです。 この日本人の性癖によって危機管理(リスク・マネージメント)が満足に出来なくなっています。 「もし今東京をマグネチュード8の大地震が襲ったらどうなるだろう」 「もしも北朝鮮が東京や大阪にミサイルを撃ち込んだらどうなるだろう」 すこし前にこんな「もし」を発言したら、「縁起でもない」と怒られたことでしょう。 しかし今はこの危険が十分起こりうることを否定できませんから、さすがに「縁起でもない」という人はいなくなりました。 危機が起こる直前まで「もし」をわざと考えないようにし、いよいよ直前になってあわてだし、準備不足なまま危機に直面することになります。 民法には「夫婦財産契約」という規定があります。 結婚前に婚約者どうしが交わす契約で「もし、将来離婚した時は財産や子供などはこのように処理しよう」という約束です。 これはヨーロッパでは常識になっている契約で、日本の民法はフランス民法を翻訳しただけのものですから、明治時代に民法を作る時にこの規定も取り入れました。 しかし今の日本ではまったく使われていません。 この「夫婦財産契約」は結婚する前にしか締結できない契約です。 結婚後にこの契約を認めれば、夫の強制によって妻に不利な契約内容になってしまう恐れがあるからです。 日本の婚約カップルに夫婦財産契約を薦めれば、返って来る返事はわかってします。 「そんな縁起でもないことを!!」 このように言霊は今の日本でも元気に跳梁しています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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