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尾瀬沼のトイレで私は、排泄物と人間の関係について考え込んでしまいました。
実は今でも考え続けていて結論が出ているわけではありません。 ですから、今私が何を問題にしているかをこれから書きます。 排泄物(うんこ)のことなどブログに書くことではないかもしれませんが、結構大事な問題だと思い直して書くことにしたのです。 不愉快になったら読むのを中止してください。 1、現在日本やアメリカでの排泄物と人間の関係 2、排泄物とのかかわりの中で、人間の歴史は作られてきた 3、尾瀬沼のトイレの発想は現在の日本の発想から一歩も出ていない ベトナム戦争のとき、ベトナムの池の魚のことが話題になりました。 サイゴン近郊の農家のトイレは池の上にあり、落とすと下の魚が奪い合って食べます。 魚が大きくなると、農家のオヤジは市場に持っていって売ります。 さすがに排泄物で育った魚を自分で食べる気はしないのです。 この話がアメリカや日本で評判になり、皆はベトナム人でなくて良かったと思いました。 似たような話は、敗戦直後の日本にもありました。 アメリカの占領軍は日本の野菜に肥やしが使われていることを嫌がり、化学肥料を使った「清浄野菜」を日本人に作らせました。 この発想が日本人にも移り、今では日本人も肥やしを使った野菜を嫌がるようになったのです。 そうして、排泄物(うんこ)を邪魔者扱いして、遠くに捨てています。 尾瀬沼のやり方もこれと同じで、ヘリコプターを使うのでコストが非常にかかり、トイレを有償にしなければならなくなったのです。 日本の道路では犬の糞は飼い主が持ち帰らなくてなりません。糞は悪党で邪魔だからです。 しかし日本で犬の糞を持ち帰らなくてはならなくなったのは、この30年ぐらいのことではないでしょうか? それ以前なら、肥やしにするために糞は歓迎されたはずです。 では邪魔にされた排泄物はどうなるかというと、一部は浄化層を経て川に流されますが、一部は運搬船で外洋に持っていかれます。 沿岸から離れて黒潮の中に流すように決められていますが、業者は誰も見ていないと近いところで流し、時間と燃料を節約します。 海の中に黒い帯となった排泄物に太刀魚が群がってなんともすさまじい光景になります。 黒潮に乗ってアメリカ沿岸にたどり着いた排泄物をアメリカの魚が食べ、アメリカ人の排泄物は同じくアメリカと日本の魚が食べます。 結局、人間の排泄物は魚を食べることによって人間が食べています。 こういう点では、ベトナム人も日本人・アメリカ人も変わりません。 日本人やアメリカ人は排泄物を追いやることで安心していますが、結局は離れられない関係になっているのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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