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● 蓮華境
物事が上手く行かないとき、悩み苦しんでいるとき、対処の仕方は二つあるように思う。 一つは、悩み苦しむこと 二つ目は、悩み苦しむこと+意識 前者はそれだけで終わり。後者はそうすると同時にそれに覚めて在る「意識」に根ざし、戦わず悩みの存在をただ許す。つまり全部受け入れる。抵抗しない。少なくとも抵抗しない分楽だ。 じゃ何が抵抗しないでおこうと決めるのか。それは意識に内在する知性だ。では一度決めたら後は自動的に無抵抗でいられるのか。いやいや、そう甘いものではない。つまり抵抗しそうになったら、抵抗に気付くだけの覚めが常時必要になってくる。継続的留意というか、それを「気付き」と呼ぶ。そうして初めてある程度受け入れ、受け流せるようになる。気付きとは外的事象(心理的事柄も含む)への意識の働きのことである。全てを受け入れ許せるのは「意識」を於いて他にない。それを正気と言う。 で、悩みを受け入れたらどうなる。元から在った「意識」が光り出す。受け入れた時点で悩みを越えているので、悩みに翻弄されるのではなく「意識」が主役となる。悩みの黒雲があるから返って以前にも増して光り出す可能性さえある。「意識」は黒雲の手前にある大空だ。 「意識」は気付きの母胎なので、気付けば気付くほど悩みも苦痛も(実は喜びでも何であれ)更なる「気付きの筋肉」を鍛えるバーベルとなり得る。気付きが鍛えられるとどうなるのか。それは更なる「意識」への根付き、帰還へと人を導く。しかも気付く対象は内面的喜怒哀楽、外的事象全般に対して気付くのである。何一つ除外されない。 但し、気付くとは気付こうと努力して気付くのではない。ただ意識に映ったありのままを「観る」ことが即ち気付きなんである。キョロキョロ対象物を探す必要はない。俯瞰的くつろぎが「観」なのである。 しかし、その為には出来るだけ悩み苦しみのない普通の幸運な時に「意識=観」を磨くエクササイズをしておく必要がある----つまり瞑想を。お茶を飲む、散歩をする、料理する、掃除をする、人と話す、etc。瞑想は心穏やかな時にこそやるべきもので、そうでない時に気持ちを鎮めようとして付け焼き刃的にやるものではない。-----プールで泳げない者が嵐の海で泳げるハズはない。 ●瞑想とは感情に関わることではない。瞑想とは徹底して「意識=観」にのみ関わることだ 普段の穏やかな一日、何もないありきたりの瞬間瞬間こそが瞑想にうってつけの時であり、そういう意識的な覚めた瞬間をコツコツ積み重ねた人だけが、悩み苦しみをもそのまま受け入れ受け流すことができる瞑想者となる。つまり、もはや感情にあまり左右されないということ。感情に重きを置かないということ。「意識」が主体になるということ。 これは何も無感動・無表情になるということではない。同じだけ笑いもすれば涙も流す。恐怖に震え、怒りもするだろう。ただ、それプラス「意識」があるというだけのことである。しかしそれは実に大きな違いだ。喜怒哀楽にどれだけ泰然としていられるかは「意識」への根ざしの深度にかかっている。喜怒哀楽は絶えず動く波。しかるに「意識」は波の届かぬ深海の静寂、平安である。 今日という一日、何の変哲もないこの一歩、今の一息を大切に、覚めて在ることこそ最も関わる時間の長い瞑想なんである。その為には一定期間、定期的にキッチリ瞑想技法に取り組むことが不可欠なのは言うまでもない。そうでないと「意識」とは何かすら分からない --------------------------------------------------------- (生き地獄) KGBの捜査官がゴーリキーパークのベンチでヘブライ語の文法書を読んでいるユダヤ人に出くわす。「オイ、ユダ公」と彼、「何でわざわざそんなもん読んでるんだ。分かってるだろ、絶対イスラエルへは帰さないからな」「いえね」とユダヤ人、「万一天国でヘブライ語を話してたらいけませんからね」「じゃ、地獄へ行ったらどうするんだ」「あー」と溜息のユダヤ人、「もうロシア語なら知ってます」 ●KGB=旧ソ連邦国家保安委員会 A KGB agent comes across a Jew reading a Hebrew grammar book on a bench in Gorky Park. "Hey, Jew," he says, "Why are you bothering to read that? You know we will never let you go to Israel." "Well," says the Jew, "I'm reading it in case they speak Hebrew in heaven." "And what if you go to hell?" "Ah," sighs the Jew, "Russian I already know." お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004/12/13 02:16:18 AM
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