渋谷でランチ
仕事で東急セルリアンタワーまで行く用事があり、ちょうどお昼時に合わせて終わったので、たまにはセルリアンでランチしよう、ということになった。ご存知の通り、セルリアンタワーはオフィス棟とホテル棟を併せ持つ複合施設。これまで用事があるのは当然のことながらオフィス棟ばかりだったため、ホテル棟に足を踏み入れるのは初めて。高級飲食店をはじめとし、なんと能舞台まであるらしい。オフィス棟はセキュリティのため、警備員が入り口に立って監視し、入館証を持っていない人間には「どちらに行かれますか?」と尋ねられるものの、「○○社の××さんと商談です」と一言言えば「ではどうぞ」とあっさり入館できる。しかも入り口には小さいながらもスタバがあり、ロビーフロアはコーヒーの香りが充満。下手するとエレベータの中までしっかりコーヒーの香りがついている。・・・個人情報関連の仕事をしている会社の入った建物がこれでいいのか?という疑問はいまだに払拭されない。適当な飲食店を探してしばらくおろおろしたが、あまりにもセレブな店はやめよう、ということで、カジュアルなイタメシカフェのような店でランチセットをいただくことにした。それでも庶民のわたくしにとって1,000円以上のランチは高級な分野に入りかけている。決してカジュアルじゃない。それはさておき、そのカフェは時間帯が時間帯なだけあって満席。待つことしばし、ようやく席につくことができた。見回せば客のほとんどがオフィス棟で働くビジネスマンやOLなんだろうなと思われる。中にはおでかけしてきてお友達とちょっとランチ風なママさん連中がいたりする。9時5時勤務のOL生活でなくなってからずいぶんたつ私にとって、こうした光景はなんだかかえって新鮮に映ったりする。小奇麗な洋服を身にまとった男女が12時から13時までの1時間を1,000円以上のランチを談笑しながら楽しんでいる。これが東京の会社員のライフスタイルなんだ~、と「本日のランチ」に舌鼓を打ちながらヘンに感心する。肝心のランチは、サラダとパスタとコーヒーのシンプルなセット。パスタは細麺(ラーメンぢゃないってば)のアルデンテながら、ふだん自らはセレクトしないトマトソースだったので関心度は低かったものの、粉チーズの溶け具合がほどよく、マズくはない。でも食後のコーヒーのカップの厚さが気になり総合的に80点といったところ。サラダがチキン入り野菜ソテーに変わったのが響きました。やがてセルリアンタワーをあとにし、1時間程度の渋谷のOLなりきりタイムから開放され、現実に引き戻された庶民なわたくしは、思わず月間のランチ経費を計算してしまい。。。やっぱりわたくしは渋谷のOLにはなれん、と意を決しました。ハイ。