2008/11/02(日)22:03
くどき上手 純米大吟醸 雄町44
くどき上手の前に、飲んだお酒メモ。
【而今 特別純米 三重酵母】
んー、悪くは無いんだけど而今にしては果実感が弱いかなあ。
【鳳凰美田 純米吟醸 ひやおろし】
さすが鳳凰美田。極めてひやおろしらしくないひやおろし。
圧倒的な含み香に洗練された甘味。
素晴らしい完成度なんだけど、今の私には少し強すぎるかも。半合で飽きた。
【田酒 古城乃錦】
燗と冷酒両方で飲んだ。
火入れ感もなく、適度な含み香に適度な甘味ながら、味にも香りにも艶がなく、取り立てて美味いわけじゃなかった。
【田酒 純米大吟醸 四割五分】
去年は買って飲んだけど、美味いながら火入れ感が強い印象が残った四割五分。
今年は火入れ感こそないものの、これまた取り立てて騒ぐ要素がない。田酒ってこんなもんだったかな。
【田酒 純米大吟醸 斗壜】
さすが斗壜。これは美味い。
往年の圧倒的な艶こそ控えめながら全体の完成度はプレミアがつくだけある。
これ飲んじゃうと「え?四割五分?何それ田酒?」って思っちゃう。
【くどき上手 命】
くどき上手シリーズ最高峰。
なんだけど、個人的には3,000円台ので十分だと思っちゃった。
確かに高い系の、落ち着きながらも艶がある酒質ではあるんだけど、逆にくどき上手に期待する味のイメージからは離れてるなあと思った。
それ以外にもたくさん飲んだけど、あまりに高級酒過ぎて普段買える気配がしなかったり、メモに取るまでもなかったりしたので割愛。
で、くどき上手。
先日の渡舟が非常によく、雄町も美味いのはわかってたけど購入。
【大好評販売中!】 亀の井酒造くどき上手 純米大吟醸 雄町44% 1.8L
蔵としてはこれがひやおろしの位置づけ。
去年も書いたけど、ひやおろしってのは半年寝かせて角が取れた一度火入れのお酒のことを指してほしいと思ってるのは私だけかな。
巷でひやおろしらしいといわれる、あの含み香がまるでなく、火入れ感と少々の甘味しかないのっぺりした酒質を目指すのはやめてほしい。
そういう点ではくどき上手雄町は、あくまで酒としての方向性は他ラインナップと変えず、熟成期間とプロセスだけをひやおろしとして採用している。
言い換えれば本来のひやおろしの定義である「美味い酒造り」を主眼に置いた造り。さすがくどき上手。
味は最早いうまでもなく、含み香と甘味のバランスが素晴らしい。渡舟に比べると少々落ち着いているのも一夏を越えた賜物か。
他のくどき上手シリーズでは愛山はあまり好みじゃないが、亀の尾はなかなかに好み。
これ飲み終わってまだ新酒シーズン前だったら亀の尾も飲んでみようかな。