2006/05/28(日)10:57
「脳と目と骨」を受け継ぐ系譜
日経の連載を読んでいますというお話は、何度もしました。
今日も日経の堺屋太一さんの連載「世界を創った男チンギス・ハン」より
一時この国の天皇の継承の問題が騒がれたことがありましたね。
女性天皇を認めるように、皇室典範を改正したらどうかという話が持ち上がりましたが、秋篠宮妃のご懐妊により、様子見状態なのでしょうかね・・・?
男系の血縁、女系の血縁ということが問題になるようですね。
同じことが、当時の大陸この話の舞台となっている漠北の草原の民の間でも、血筋は非常に重要なことであったと、堺屋さんはお書きになっておられます。
漠北の遊牧民の間では、男系の血縁を「骨の親類」と呼び、女系のそれを「肉の親類」と呼ぶ。
子は父親から脳と目と骨を、母親からは肝と血と肉を受け継ぐと考えられていたというのです。
・・・う~ん、いかにも羊や馬を追い、その乳や肉を主食としてめんめんと生活を営んできた種族だけのことはあるなぁ~、何か焼肉やさんみたいだな!?!?
農耕民族は、このような発想はしませんよね。
どうしても集団で農作業をしたほうが効率がいいので、個人を集団に溶け込ますことを先に考えてしまいますよね。すなわち先祖代々の土地とそれを経営する種族の運営手法をどう受け継いでいくのかということに主眼がいってしまう。
戦に勝ったものは、馬・羊・牛はもちろんのこと、女・子供・奴隷を貴重な戦利品として総獲りできるという暗黙のルールがあったということを知り、非常に驚きました。
ユーラシア大陸を席巻したあの蒼き狼は、戦に次ぐ戦を繰り返し、雪だるまのようにその戦利品を膨らましていったということなのです。
奪われた妻ボルテを取り返す大義名分の戦に勝利し、妻を取り戻したのではあるが、その妻の胸には、・・・・幼い赤子が抱かれていた。男がする計算をテムジンもしたに違いありません。どうも計算が合わぬ・・・!あるいは合っていたのかもしれませんが・・・。そんなことより「脳と目と骨」を受け継ぐ系譜を重要視したのだというはっきりとした証しがあります。
その後の歴史を見ればよく分かります。
その幼子は、ジュチ。
チンギス・ハンの意思をついで、中央アジアから東ヨーロッパまでまたがる広大なハン国を作ったモンゴル族の骨のある英雄ということになっています。
う~ん、ますます日経から目が離せません。
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