2021/06/28(月)11:50
自然界の神秘と科学
昆虫には足の先に味覚を感じる器官があるというのは、我々人間には理解し難いことかもしれません。
ハエが手足をするのは、足先についたゴミを拭って味覚を敏感に感じ取るためということだそうですね。小林一茶がこのことを知っていたら、有名な「やれ打つな・・・」の句ははたして生まれていたでしょうか。
ハエばかりでなくアゲハチョウも足先で卵の産みつける先を感じ取っていたとは知りませんでした。その仕組みについて科学的に解明されたという話題。
ウエブトピックスより、[アゲハチョウ]産卵植物選別の仕組みを解明
ミカン科の植物の葉からはアゲハチョウに産卵を誘発させる10種類の物質が出ており、そのうち2種類以上があるとアゲハチョウは産卵するということです。こうした物質の一つ「シネフリン」が足先の細胞にある遺伝子と反応し、その情報が脳に伝わることで産卵が促されることが判明したと。
そうするとアゲハチョウは、子どものために餌となる葉を選んでいるのではなく、すべて体内に組み込まれた遺伝子によって、卵を産まされているということになりますね。
自分が青虫だったころ好んで食べた葉っぱがこれだったという思いが、アゲハチョウに植物の葉っぱを選ばせ、産卵させているものとばかり思っていました。
もっとも卵がふ化して幼虫が出てくるころには、親のチョウは死んでしまっていますから、アゲハチョウは自分がこどものころ青虫だったということすら知る手段もないのかも知れませんが。
同じ昆虫でもハチの中のある種は、餌となる虫を毒針で指して麻痺させ、それに卵を産み付けるという種がいることが確認されていますね。ではこのハチにそのような行動をさせるのは何か?
餌となる虫を選ばせるのはいかなる物質か?虫を殺してしまえば腐敗するので、麻痺させて動けないようにして生かしておくといったことも、ハチの体内に組み込まれた遺伝子のなせる業ということになるのだろうか?
そこには生物の意志というものはないのだろうか?いやその意志にしたところで、脳の神経細胞の中で起きる伝達物質の化学変化によって生じると科学者は言うに違いない。
自然界の神秘が科学的に解き明かされるのは、時として人を切ない気持ちにさせることがあります。
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