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2021/12/07(火)11:50

民謡に見る富山県人の気質

ひとり言(1346)

日本は南北に長く伸びた国土を持っていますから、地域ごとに人々の気質に特徴がみられるのはよく知られていることです。東北人は実直で粘り強い性格と言われていますし、南国沖縄では総じておおらかでものごとにこだわらない性格と言われていますね。 では、我が故郷北陸富山県人の性格はどうか? ・・・何事にも慎重で警戒心が強く、どちらかと言えば暗~い性格。(笑! まあ、当たらずと言えども遠からずといったところでしょうか。確かに暗い。(苦笑! しかし、こんないい特徴もあるってことご存じでしたか。それはこんな方言によく表れています。「気の毒なぁ」。 当地のお年寄りなどは、「あれぇ~、気の毒なぁ。そんなことしられんでもいいがにぃ~」(まあ、申し訳ありません。そんなことまでなさらなくていいのに)などとよく言います。 どうして「気の毒なぁ」が「申し訳ありません」になるのかというと、相手の気に毒になるようなことを強いてしまった、すなわち気を遣わせてしまったから、申し訳ありませんと言っているのです。たえず相手の立場に立ってものを言おうとする富山県人らしい言葉遣いです。 そんな富山県人の気質を最もよく表しているのが、郷土を代表する民謡越中おわら節の中にでてくる合いの手の文句。 「歌われよ~、わしゃ囃(はや)すぅ~」 (あなたが歌いなさいよ。私が合いの手を入れますから) 自分はわき役に徹して、相手を主役に立てていますね。 「越中で立山 加賀では白山 駿河の富士山 三国一だ~よ」 お国の立山を自慢しながらも、加賀にも白山という立派な山がある。駿河の富士山は別格で、日本一だと讃えています。 こんな合いの手を入れる民謡は数ある日本の民謡の中でも珍しい。富山県人の気質を垣間見ることができて、ひじょうに興味深いものがあります。 ◆酒そば本舗トップページへ◆ **貴方の共感できる生き方がきっとある** にほんブログ村 FC2ブログランキング 人気ブログランキング PINGOO! ノンジャンル

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