2023/05/11(木)11:50
夏は来ぬ
木々の新緑がすがすがしい季節となりました。新緑といえば今の季節なら、お茶ということになりましょうか。
夏も近づく八十八夜
野にも山にも若葉が茂る
あれに見えるは茶摘ぢやないか
あかねだすきに菅(すげ)の笠
日和つづきの今日此の頃を
心のどかに摘みつつ歌ふ
摘めよ摘め摘め摘まねばならぬ
摘まにや日本の茶にならぬ
当地北陸富山は米どころ、近頃では転作政策の影響で麦や大豆もずいぶん作られるようにはなりましたが、お茶が栽培されているという話は聞きません。
したがって子どものころより見慣れた風景は、5月の上旬ならば代掻き。中旬になれば田植え。
残念ながら、「あかねだすきに菅(すげ)の笠」という「茶摘み」に歌われている光景は見た経験がありません。唱歌でいうならば、もっぱら「茶摘み」よりも「夏は来ぬ」といったところでしょうか。
卯の花の におう垣根に
ほととぎす 早も来 啼きて
忍び音もらす 夏は来ぬ
さみだれの 注ぐ山田に
早乙女が 裳裾ぬらして
玉苗植うる 夏は来ぬ
今年は5月6日が立夏だったということですから、立夏も過ぎてはや一週間余り、当地の今日は朝から晴れ渡り、爽やかな日となりました。開け放った窓からの入る風の実に心地いいこと。
唱歌には早乙女が裳裾を濡らして田植えをする様子が歌い込まれていますが、今日では田植え機に跨った"父ちゃんが"、たちまちのうちに苗を田に植えこんで行きます。その早いこと。とても唱歌の趣にひたっている間もありません。
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