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テーマ:タイ(3327)
カテゴリ:タイ
前回は軽く書きましたが、今回はチョコットだけ小難しく考えてみます。
前回の記述→ 王様と私/アンナと王様 その1 「王様と私」のリメイク版「アンナと王様」は1999年に封切られています。 折りしも世界通貨危機で外貨を獲得したいタイとしては、ハリウッド映画の舞台になることによる恩恵を十二分に受けたかったようです。 そこで知識人による国家を二分(おおげさ?)する激論が交わされ、結局拒否したようです。 お金 vs 王家の威厳(不敬) 右側が「王家の威厳(不敬)」以外のものだったら、簡単に折れてたであろうタイ人が、これについては妥協しなかったわけです。 ある意味賞賛に値するできごとです。 このことからもわかるように、原国王を崇め奉る国民の思いが、いかに高いかがわかると思います。 その流れで、ロケの大部分は巨大セットを組んでマレーシアで行われました。 景色に小山があったりするので、チャオプラヤー川近郊でないことは一目瞭然ですが、予備知識がないと、すんなり受け入れることのできるレベルです。 主要キャストには中華系が多いようです。 劇中ではタイ語を話していますが、中国語も声調言語なので、そうでない言語が母国語の俳優よりは違和感がないのでしょう。(どのレベルのタイ語かはわかりかねます) この物語は今から150年前ぐらいのサイアム(Siam:日本ではシャム)と呼ばれていた頃のタイが舞台です。 ラーマ4世(モンクット)が後のラーマ5世チュラロンコーン大王の家庭教師として、英国人女性アンナを招いたことから始まります。 ちなみに原国王は9世で、ラーマ5世はおじいさんです(崩御後は大王になるでしょう) タイ人にしてみると、タイの国史上3人しかいない大王の名を持つチュラロンコーン大王の家庭教師であることに、引っ掛かりがあるのでしょう。 現在でも、「民主主義は~王が下さった」とか、何かにつけて近代的な権利なども下賜されたもののように表現します。 そんな絶対権威に、民主的思考を持って「教える」ということは、神に説法をするに等しいわけです。 さすがに甘受しえないのでしょう。 そろそろ結論と行きたいところですが、思いを100%ぶちまけると、入国即逮捕なんてことになりそうで・・・。 というわけで、1%だけ述べましょう。 そろそろ普通の民主主義しようよ! オソマツサマデシタ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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