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令和8年 エッセイ集

令和8年 エッセイ集

2026年07月11日
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カテゴリ:日常と写真
​​​​​​娘や友達にさんざん反対されて迷いに迷っていた自動車免許返上。

私も本気でやめるつもりでいたが、この気分のまま一人で家に籠っていたら
鬱になるかもしれないとむしろそのほうが心配になってきた。

買ってからキズ一つつけないで乗ってきたマイルドなブルーの軽自動車。
乗らなくても売らないでおこうと思った。


車検の日が誕生日より早くくる、車検をしなかったら
まだ免許がある内に車は使えなくなってしまう。
あれこれ考えた数か月であった。

買い物のついでに本屋に立ち寄り認知機能のテスト用の本を買った。
三年前と同じだった。

絵を記憶するページも同じで覚えやすいと思った。
春に届いていた更新用の葉書はしっかりバッグに入れて持っていた。

自動車学校に電話を掛けたら試験日を指定してくれた。
キャンセルがあったら認知機能テストのあとの高齢者試験も続けて受けることができます。
三時間かかりますと言われた。

試験までにあと十日しかない。
認知機能テストを受けてだめなら諦めが付く。

ダメで元々と思って、気楽に数日を過ごし、当日はタクシーで早めに行った。
一番早く行ったようでしばらくはひとりで待合室で座っていた。

時間が来て係の先生の誘導で教室へと移動した。

50年の運転歴なのでいつもどおりのスタイルで試験に臨んだ。

待合室では隣に小柄なオバサンが座っていた。
認知機能テストが終わって、高齢者試験ではその方とあと一人の男性の三人が呼ばれ、検査室に移動した。

次は実技試験。彼女は普通車、私は軽自動車で実技テストを受けた。
ほっとして待合室に戻ったとき私は彼女の横の椅子に座った。

ちょっと話をしたら、なんと英語塾をしているという。

高校も私と同じで、理系だったけど英語が好きなので大学は英文科にしたという。

ピアノも習ってきたと、私の入っていたコーラスの先生とはなじみだったらしい。

すべてが自分と同じ経歴だったのでいっぺんに親近感を覚えた。
人は話してみるもんだ。
お友達になりたいわと言ったら、急いでスマホの番号と住所を書いた紙きれを渡してくれて、夜にでも電話で知らせてと言い、お互いそそくさと別れた。

翌日電話でこちらの電話番号を知らせるべく電話したが通じなかった。

翌朝も通じないのでもうこれで縁がないのかなと思っていたら、暫くして
着信履歴を見て電話がかかり、自動車学校で会った人ですよねと言われた

私も電話番号と住所を伝えた。

電話で彼女はいろんな珍しい話をしてくれた。

彼女の車は赤い普通車で、水害のとき水に浮かぶほど浸水したので
市から無料で同じ車をもらったという。

その他夜中に海に潜って烏賊や蛸を突いて、これらにも家族がいると思うと可哀そうになって逃がしてやった話。

もう少し若いときには世界中を旅行してあちこちに沢山の外国の友達ができたこと。

デンマークから四人の友達が来てホテル代など物入りだったことなど
びっくりするような話を聴いた。
外国人とは英語で話しているという。

今は塾をしながら百歳の母親とプールに通ってるとのこと。

今度会って歌を歌おうねと言ってくれた。
時間が来たので、いつか会いたいねといって電話を切った。

彼女がいつか赤い車に乗って我が家へ遊びに来てくれたらいいなと思っている。





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最終更新日  2026年07月11日 20時05分42秒
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