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宇和島市 うえだ徒手治療室

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2018年07月02日
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めまいにもいくつかの種類がありますが、めまいの約半数は、良性発作性頭位めまい症によるものです。このめまいは、施術で改善できます。

良性発作性頭位めまい症では、周囲や自分がグルグル回っているように感じる回転性、もしくは、頭や体がグラグラしたりフラフラしたりする、動揺性のめまいが特徴です。

めまいは、起床時や靴ひもを結んだり洗濯物を干したりするときなど、頭の位置を変えたときに生じます。美容院などで横になったときにめまいがした、という例も少なくありません。通常、めまいは30秒~1分ほどで治まります。ちなみに、メニエール病では耳鳴りや耳の聞こえの悪さなどを伴うのに対し、良性発作性頭位めまい症では、こうした症状はありません。

良性発作性頭位めまい症は、女性に多くみられます。患者数は、女性が男性の4~5倍というデータもあります。また、高齢者に多いのも特徴です。だからといって、若い人に無縁の病気という訳ではありません。サッカー女子元日本代表の、澤穂希さんがかかった病気として記憶している人も多いでしょう。

澤さんの例のように、サッカーやスケートなどの、頭部に衝撃を受けやすいスポーツで発症する例もあります。その一方で、運動不足の人にも多い病気です。こうした患者さんの傾向は、良性発作性頭位めまい症が起こる原因を考えれば納得できます。

耳の奥には、内耳という器官があります。この内耳の耳石器と呼ばれる部分には、耳石(じせき)という小さな石があります。耳石は頭部が傾くと耳石器の中で、その重みによって移動します。耳石の動きを感覚細胞が感知して、その情報を脳へ送っています。主成分は、骨と同じ炭酸カルシウムです。

耳石は、老化や頭部への衝撃ではがれ落ちることがあります。このはがれ落ちた耳石が、耳石器とつながる管状の部分、三半規管に入り込んでしまうのが、良性発作性頭位めまい症の原因です。

三半規管の内部はリンパ液で満たされています。頭が動けばこのリンパ液に流れが生じます。その流れを三半規管の付け根にあるクプラという膜状の構造物が感知し、脳へ情報を送ることで、脳は頭の動きを判断するのです。

三半規管に耳石が入るとリンパの流れが乱れます。頭の動きが止まっても耳石は転がり続けるため、脳へは「まだ頭は動いている」という誤った情報が送られるからです。しかし、視覚や関節からは「頭は止まっている」という情報が送られます。この情報の差異に脳が混乱し、めまいが生じるのです。

良性発作性頭位めまい症が中高年女性に多いのは、骨粗鬆症と同様、ホルモンのバランスの乱れによって耳石がもろく、はがれやすくなるためでしょう。頭部への衝撃も、耳石がはがれる原因となります。

耳石は小さな粒の集まりです。三半規管に入っても、体(頭)を動かしていれば自然と砕け散り、リンパ液の流れを大きく乱すことはありません。ちなみに、砕けた耳石は耳石器の奥のほうで吸収されます。しかし、運動不足では耳石が砕ける機会がありません。また、長時間頭を動かさないでいると砕けた耳石が一ヵ所に集まり、再び大きな塊になってしまいます。運動不足の人に良性発作性頭位めまい症が多いのは、このためです。

当治療室では、「エプレイ法」を用います。エプレイ法は、1980年代に、アメリカの開業医・エプレイ医師によって考案されました。めまいのときに生じる眼振(意思とは無関係に起こる眼球の揺れ)を確認しながら、患者の頭を動かすことで、三半規管に入った耳石を物理的に取り除きます。

医師による薬物療法もありますが、これらはふらつきなどの副作用が少なくありません。その点、エプレイ法であればその心配はなく、1回の治療で7割程度の患者さんでめまいが消失することが知られています。

ただし、めまいは脳梗塞(脳の血管が詰まって起こる病気)など、他の病気が原因で生じる場合もあります。めまいが生じたら、念のため専門医の診察を受けてください。





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最終更新日  2018年07月02日 15時15分53秒
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