「サンドの愛に包まれて」
1839年6月から5ヶ月間、自然の豊かな村「ノアン」に滞在したショパン。
サンドが少女時代を過ごした祖母の家を、別荘として使っていました。
パリに来て8年
サロンを中心とした生活は繊細なショパンを消耗させていました。
心身ともに疲れきり、サンドはノアンで気さく正しい生活をして
元気を取り戻させようとしました。
2階の日当たりのよう部屋を用意し、決まりごとは
「夕食を皆で一緒に食べる」こと。
ショパンは思いのまま作曲に専念できました。
曲作りに行き詰ると、サンドと散歩へ出かけたりもしたそうです。
「私は口うるさい寮母のようになっていました。」
「坊やにはノアンよりもう少しにぎやかで、単調ではない生活が必要なのです。」
サンドがノアンでの生活を伝えた手紙より
サンドの溢れんばかりの愛情と豊かな自然の中で作曲しました。
今日の曲は
ショパン:バラード
ショパンらしい華麗な作品。
シューマンは
「この曲からはパリの社交界に順応した洗練された知的なポーランド人を見出すだろう」
1839年から7年間ノアンを訪れ
サンドの愛に包まれて多くの傑作がノアンで生まれています。