2008/08/16(土)02:02
堤未果著「ルポ貧困大国アメリカ」
今日は、堤未果著「ルポ貧困大国アメリカ」について。
ルポ貧困大国アメリカ
この本を読んでいる間中ずっと、米国政府・米国市場に対して
ムカムカイライラが止まらなくて、
どうしようかと思いました。
昔から、自分の利益ばかり考えているようで、
あんまり好きではない国でしたが、
この本を読み終わってからは、
ますます嫌になってしまいました。
この本に書かれていることがアメリカの全てではないだろうし、
偏った見方の部分があることも分かってはいますが、
とにかく腹がたっています。
この怒りをどう表現したらいいのか・・・
いつもまとまりに大いに欠けるこのブログですが、
今日は、更にひどい文章になりそうです。
*
この本にはアメリカにおける、
以下のようなことが書かれていました。
サブプライムローンによる貧困者の被害、
民営化による国内難民(ハリケーン・カトリーナ災害)、
医療(費)問題、
若年者の就労問題・教育問題、
そしてそれらは最終的に
「(民営化された)戦争」へ繋がっていく・・・
ターゲット(被害者)は、移民層や貧困層。
富める者は、どんどんと富み、
沈む者は、どんどんと沈む。
この本を読んでいると、
世の中は、賢い人・富んでいる人たちが、
貧しい人・困っている人たちを利用して、
自分達の良いように世の中を回しているのだと
思ってしまいます。
本を読みながら、マズローの欲求段階説などを
思い出しましたよ。
この本にはこう書いていました↓
「一人の人間として最低限の生活を送る為の
最も確実な選択肢が軍に入隊すること」
強者が、弱者の「弱み(欲求)」につけこんで、
本当にズルイっ!!!
何が「夢の法律2007」や「落ちこぼれゼロ法」だ!
あん?!
どれもが結局、
「軍へ入隊させること」(それも最下層・最前線部隊)を
目的としている。。。
*
確かに、国としては成長していかなくてはいけない。
だから競争化・民営化もある意味致し方ない・・・
しかし、多くの国民の「健全に生きる」権利を
踏みにじってまでも
成長する(また戦う)ことに意味があるんでしょうか?
あ~ヤダ・やだ。
*
この本は更に、
日本もそれに追従していることに
警鐘を鳴らしていました。
明日はわが身か?!
これまでに私、
日本における格差社会に関する本を
何冊か読んできましたが、
どの本も「ふ~ん」って感じだけで読了していました。
しかし、アメリカのことを書いた今回のこの本に
目を覚まさせてもらった感じがします。
これからは、自分は頭が悪いからって
開き直るんじゃなくて(さらふわな毎日じゃなくて)、
賢い人たちに簡単に言いなりにならないように
勉強しなきゃ・知識をつけなきゃって思いました。
自分で自分を守っていかなくてはいけない時代・・・
国が守ってくれないって、
何だか寂しいですね。
知識の無い者が
生意気なことをいっぱい書いてしまいました。
すみません。
追:メディアも買収され、
「何が今、起きているかを正確に知ることが大切」
このことを強調して、この本は終わっていました。