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2009/10/12
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カテゴリ:本・マンガ
決算で頑張ったご褒美↓

ご褒美.jpg

さて今日は、中野京子著「怖い絵3」について。


怖い絵(3)

怖い絵」(2008/9/14ブログ
怖い絵2」(2009/3/1ブログ
に続いてのシリーズ第3弾。
かつ、完結編。


これで終わりなのはとっても残念だけど、
3巻目は少しワンパターン化してきたように感じるので
ここでスパッと終わっておくほうのがちょうどいいのかも。




     *




紹介されている20作品のうち、一番印象に残ったのは

ルーベンス工房「メドゥーサの首」


こ、怖い・・・

これぞ正に「怖い絵ショック


どんだけ怖いかをお見せしたかったのですが、
アフィリエイトでも扱っていないみたいで
画像を貼り付け出てきませんでした。


そりゃそうだわな、誰も好き好んで
あんな怖い絵を部屋に飾ろうとは
思わないよなぁ~


どす黒い全体。
胴体から切り落とされたメドゥーサの首。
血走った目をむき、
切り落とされた首から流れ落ちる血潮。
錯乱状態のメドゥーサの髪であった蛇たち。
(この蛇たちの描き方が、またリアル)
描きこまれた不気味な生物

・・・


メドゥーサの首を落とすシーンには、
色々、神話上の意味があるようですが、

当時、ルーベンスに、この絵を描くように
依頼した教養ある?注文主は、この絵の出来上がりに
さぞかしびっくりしただろうな。
ここまでグロテスクとは・・・!

怖いもの見たさで、実物を実際に見てみたい気がします。
(ウィーン美術史美術館所蔵)




     *




続いて、

レーピン「皇女ソフィア」


こちらも怖い・・・


幽閉中の皇女ソフィアが
カッと見開いた、怒り心頭に発した目でこちらを睨んでいます。。。

窓の外には、首を吊られたソフィアお付きの兵隊。


何にも悪事をしていなかったとしても、
ソフィアのこの風貌で目の前に立たれたら
「すみませんでした、許してください」と
土下座をしたくなるような、そんな力を絵から感じます。


この絵もホント部屋に飾りたくないなぁ~。


権力を愛した“皇女ソフィア”。
その人生は、「戦い」「怒り」で
塗り固められたものだったんでしょうね。


それを1枚の絵に表現した画家の画力に拍手きらきら
(トレチャコフ美術館所蔵)



     *




シリーズ3巻を読み終わって感じたこと。


著者・中野さんのあとがきにもあるように、

絵を鑑賞するにあたり、
歴史や神話を知っているのとそうでないのとで、
こんなにも鑑賞するポイントが
違ってくるのかってことが良くわかりました。


今回取り上げた2作品は、
見るからに怖い作品なのですが、

一見、穏やかで美しい作品であっても
意味や背景を知れば、あっという間に“怖い絵”に
早変わり。


う~ん、絵画鑑賞って
本当に奥が深い。。。



折角、鑑賞するんだから
観る方もちったぁ知識をつけないとね。

私は、これまで100%感覚のみで
鑑賞しておりました、ウキャッうっしっし雫





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Last updated  2009/10/12 11:37:04 PM


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