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Tequila's  Bar

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Tequila姐

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2008.03.09
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カテゴリ:カテゴリ未分類
今日、何ヶ月ぶりだったか?
ある人を見かけた。

奥様を亡くし、子供たちは巣立ち、本来気難しい論客で人付き合いの多くなかった人。
私は彼の論議の相手の一人だった。
でも、悪意の醜聞がたって、彼は私を気遣い、会うことをリクエストしなくなった。
その悪意の出所を私は知っていた。
相手にもしたくないような人たち。
でも、まるで夏の湿気のように纏わり付いてくる執拗さを持っていた。

それからの年月・・・・・。
久しぶりに彼を見かけた。
反射的に声をかけた。
無表情がならいとなっている彼の顔に変化があった。
「今度、駅まで出てくることがあったら電話して」
そういうことはないだろう。そういう人ではないから。

一緒にいた娘さんが追ってきた。
「父を誘ってあげてください。私はもうすぐ自分の所に帰るから、また、父は必要最低限の言葉しか交わさない日常になってしまう」
彼女の気持ちは、痛いほど分かる。
でも、孤独の檻に自分から入ってしまう人には、どうすればいいのか?
どうして独身の娘さんは傍にいるようにしないのか。
人には人の事情がある。

悪意の醜聞は、そんなことを気にしない私の耳に入らないように巧妙に彼の耳に注がれた。
彼がそれを気にしている間は、私からは誘えない。
あの後何度電話をかけただろう。
彼の愛した奥さんは、私の愛した友人でもあった。
彼女は今の夫を見て、その孤独を見て、どう思っているのか?

今は老人でなくても、どんな年代でも、簡単に人をシャット・アウトできる。
難しいのは、檻から出るタイミングだ。
そのときが来たら、どうか躊躇わないで内側からでいい、合図をして欲しい。





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Last updated  2008.03.10 00:22:34
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