460452 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2005年06月16日
XML
カテゴリ:☆九死に一笑☆

今日の話も、事実をもとにした、フィクションです(*^_^*)

これもまた、僕が20歳前後の話だ
僕は飲食店でアルバイトをしていた

仕事を終えるのは深夜で、閉店間際にはいわゆる「お水」系のお客さんがよく来た
お客さんの中に、イタリア料理店のマスターがいた

今でこそ、イタ飯はポピュラーになったが、当時の僕ら貧乏学生には縁のない食べ物だった
でも、マスターは非常に僕を気に入ってくれて「お前は水商売に向いてる」って、しきりに誘ってくれていた

僕が就職が決まったある日、そのマスターがお酒を飲みに連れて行ってくれることになった
「松ちゃん、ちょっとええ服来て来いよ」
ってなことを言われても、僕はまともな服は持っていなかったので、面接用に買った一張らを着て行った

それまで僕は、酒を飲むのは、バイト先のお店で、お客さんに振る舞ってもらうか、友人の下宿で、安い酒を買ってきて飲むくらいしか経験がなかった
僕は、生まれて初めて左ハンドルの車の助手席に乗せてもらい、蝶ネクタイを締めたお兄さんが、入口に立つお店に入った

マスターが、僕にそっと耳打ちした
「松ちゃん、思い切り飲めよ(^^)、そやけどひとつだけ言うとく。絶対にここの女の子にスケベなことをしたらあかんぞ。その時は身の破滅やと思とけ」
「はっ、はい・・・・」

広い店にはいると、お客はまだ誰もおらず、マスターが片手をあげると、きれいな和服を着たママさんが迎えに出て着た

「あら、○○さん、いっつもおおきに、こないだは堪忍どっせ」
「いやあ、かまへん、あっ、この子、松ちゃん言うてな(^^)僕の大事なツレや、ママ頼むで」

「おおきにぃ、まっちゃんどすか?どうぞゆっくりしておくれやっしゃ」
「はっ、はいっ」(僕は実にブサイクなあいさつ)

マスターが奥のソファに座ると、きれいなおねえさんが、その両脇に腰掛けた

「あ、あんたら、今日は松ちゃんが、主役や。頼むで」

マスターがそう言うと、僕の両側にも、今までに見たこともない、きれいなお姉さんが腰掛けた
お姉さんは、きれいな匂いをぷんぷんさせて、僕がタバコをくわえるとにっこり笑って火を点けてくれる

僕は、一生懸命に、場慣れた芝居をしようとしたが、心の中は緊張しまくりで、口から心臓が飛び出しそうだった

お姉さんは、今から思えば、一番売れてた時の中森明菜みたいな顔をしていて、僕の肩から腕の辺りにぴったりと身体を寄せてくる
僕は、こんないい匂いのする大人の女性にこんなに近くに来られた事はなかったので、緊張は頂点に達していた

お姉さんは
「いやぁ(*^_^*)、松ちゃん、真面目やわあ。身体がコチコチになったはるやんかあ」

そう言うと、周りの数人の、これまたお色気満点のお姉さんが僕の周りに集まってきた
「ケッ、ケケケケッ」
僕は、引きつった笑いをしながら、お姉さん方に勧められるままに、水割りを口に運んだ

お姉さんは、僕にしだれかかるように身を寄せた
アルコールが頭の中を駆けめぐる中、わずかな理性の一端で、
「絶対にここの女の子にスケベなことをしたらあかんぞ。その時は身の破滅やと思とけ」という、マスターの忠告が頭の端で響いた

「あら、松ちゃんて、女嫌いなん?」
「いやぁ、そんなことない」

お姉さんは、僕の耳元に向かって思いっ切り甘い吐息を吐いた

「触ってもええんよ」

えっ?ええーっ?
それはまずいでしょ?
マスターから、「身の破滅」とまで言われてる以上、守らない訳にはいかない

「松ちゃん・・・・」

お姉さんは、甘い息を耳に吹きかけながら、僕の手の平をドレスの中の自分の胸にあてがった
「松ちゃん、私のこと、嫌いなん?」
「いやぁ・・・、そんな訳じゃ・・・」

「結構、大きいやろ?」
(ええのんかあ?・・・・もうあかん^^;、ほんまに大きいわ(^^)/)

僕の理性のタガは、外れつつあった

「松ちゃん、下も触ってええのんよ」

ええーっ、それだけはまずいでしょ(><)

お姉さんは僕の手首を強引に持ち、ドレスの裾から太ももに滑らせた

ああーっ、もうあかん
マスター、ごめんちゃい(^o^)

僕は明菜お姉さんに導かれるまま、手の平を進めた








??
????

「結構大きいやろ」



ゲッ、ゲゲーッ(*_*)



僕は、胃の中の物が逆流しそうになるのを必死でこらえた

なんと、お姉さんのパンツの中には

結構大きな、女性の身体には絶対に付いていてはならないものが、ついていたのだ~っ



うわーっはっはっは(^o^)
奥の席から、マスターが、腹を抱えて出てきた

僕は、はめられていたのだ

マスターは言った
「松ちゃん、世の中そんなうまい話がある訳ないんや。ほんまもんに見えるもん程、偽もんが多いんや。これが、君へのはなむけや!就職おめでとう!」

僕は、涙がこぼれた
それは、まぎれもないうれし涙だった
何よりの贈り物だった

以来、僕は甘い話には一度もひっかからなかった
マスターは今もイタメシ屋をしているのだろうか?

本当に、ありがたい勉強だった





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2005年12月04日 14時03分59秒
コメント(9) | コメントを書く
[☆九死に一笑☆] カテゴリの最新記事


PR

お気に入りブログ

大河ドラマ『光る君… ☆えみりー☆さん

星に願いを・・・。☆… りえりえ0527さん
犬太とお散歩 a-totoroさん
豆柴らんまる腹ペコ… 豆柴らんちゃんさん
ラッキー君のお部屋  ラッ君ママ^-^*。さん
わん・にゃんと共に sumire♪さん
こたろう日記 ふうせんかずら☆さん

コメント新着

 マスターのぶ@ Re:さようなら、さくら(03/31) さくらパパさん 唐突にコメントさせていた…
 さくらパパ@ Re[1]:さようなら、さくら(03/31) りえりえ0527さんへ お久しぶり! さくら…
 りえりえ0527@ Re:さようなら、さくら(03/31) さくらちゃん、亡くなったんですね。(´;ω…
 元・尾山石動荘@ Re:さくらの写真あり☆土曜日、休んでいます(*^_^*)☆(08/21) いや~、コロ女を思い出しますわぁ!
 ☆チェリーナ☆@ Re:二条城ライトアップ(03/30) 幻想的で素敵ですね。 仕事帰りにふらっと…

フリーページ

バックナンバー

2024年10月
2024年09月
2024年08月
2024年07月
2024年06月

© Rakuten Group, Inc.
X