【更新情報】
『れんずのすくみち・迷いみち』に『colorSCOPAR35mmF2.5 PII』を追加しました。 SONY-αの新型機『EVF一眼レフ(仮)』α55のあまりにものインパクトに隠れてしまい、ちょっとかわいそうな存在のニューレンズがあります。αマウントのSAL85F28です。 (SAL85F28=ソニーαレンズ85mmF2.8、という感じでしょうか) 桜上水が注目したのはフルサイズをカバーしたレンズであることと、その焦点距離と開放値です。 実はminoltaα時代からαレンズには、あらゆる撮影に於いてもっとも使用頻度の高いと思われる35mm、50mm、85mmの焦点距離に、開放値を欲張らずに値段をリーズナブルにした単焦点レンズが存在していなかったのです。 αが売れていた時期はちょうどズームレンズの全盛期に重なりますのでminoltaとしては”売れそうもない単焦点リーズナブルレンズを開発するよりもズームレンズの品質を上げたほうが良い””その代わり単焦点は思い切り開発費を潤沢に使いいい物を作ろう”と言う考え方だったのでしょう。当時としてはその考え方は極めて普通の考え方でしたし、minoltaの体力的にもそれが一番いい落としどころだったのでしょう。 (Nikonやキヤノンのように体力のある会社はズーム全盛期にあってもあくまで単焦点が”主”でズームが”従”でした) その考え方の結果非常に個性的な写りをする銘レンズAF35mmF1.4Gと、今や天文学的な値段になったAF85mmF1.4G LIMITEDが完成するわけですが、反面リーズナブルな85mmや35mmを待っていたヒトも決して少なくはなかったはずです。 時代は変わりSONYがαを引き継いだあとも”リーズナブルな単焦点”はしばらく出控えていました。この図式が変わるのは昨年APS-C画像素子専用のレンズながらもSONYがαレンズラインナップにSAL30M28(DT30mmF2.8MACRO)とSAL50F18(DT50mmF1.8)を加えたときです。SONYはこの2本を『はじめてレンズ』として位置づけ(まーキットレンズセットを買った場合ははじめてじゃないんですけどねw キットレンズからのステップアップとしての意味合いが強いです^^;)、今回のSAL85F28はその第三弾と言うことになります。 85mmは各社さまざまなレンズを発売していますがこと開放値F2.8となると過去に一本銘レンズが存在します。そう、C/YマウントのCarlZeiss Sonnar85mmF2.8です。 Planar85mmF1.4があまりにも個性的な写りをするので当時もあまり売れず、今や中古市場はPlanarよりも遭遇する機会が少なくなっていると言う微妙なレンズ^^;ですが、その描写ベクトルは”絞り値でかなり性格を変える”Planarとは少し違ってどの絞り値でも”線が力強く、色乗りはくっきり濃厚、質感描写は情報量が多い”でして、桜上水自身も『ぎりっと締まった感じの絵』が欲しいときはPlanarよりも此方を選びます。 (桜上水自身も確か二本持っているはずです←曖昧な記憶になっている) さて、SAL85F28に話をもどしてそのレンズ構成図を見てみますと、 これ以上ないというほど典型的なSonnarタイプ^^; Sonnarの実力は非常に高いので、奇しくもZeissのSonnarと同じ4群5枚のこのSAL85F28も秘めたる実力は相当高いと思われます。これだけのレンズが新品で税抜き30000円なのですからSONYさんかなりの大バーゲンプライスを付けました。 このところかなーり気になっているレンズのひとつです。 問題はフォーカスがSAMモーター駆動なので我が家ではα-7でしか使えないと言うこと^^; もしかするとこれはα55を買えと言う天啓なのでしょうか・・・?(←違います、と思いたい^^;) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010/08/29 09:09:15 AM
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