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シングル母のアメリカ暮らし

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さく408

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2004.07.27
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ずっと書こうかどうしようか迷ってきたけど、
今日は書いてみようと思った。

離婚したのは悲しかったが、けっこういい事もあった。
一番嬉しかったのは、家の中から銃が消えた事である。

元夫の兄弟はそろって銃の愛好家だ。
ちなみに彼らの両親は筋金入りの銃反対派である。
楽天のアメリカ在住の方は比較的都市部在住の方が多いと思うので
あまり目にする事はないかもしれないが、
アメリカではまだまだライフルが壁にかけてある家などは
少なくないのだ。

私の住んでいるところは、リベラルと言われる土地柄である。
圧倒的な民主党派のエリアであり、シエラクラブをはじめとする
環境保護活動、ゲイ問題などの人権運動等が盛んであり、
環境を憂えるオーガニック愛好家も多い。
戦争反対、平和を愛する自称知識人の街だ。
そんな中で「銃が好きです」などと言うと、眉をひそめられる事間違いなし、
おツムの足りない野蛮人扱いもされかねないので、
銃愛好家は息をひそめて生きている。

実はこの「ひそかな銃愛好家」が少なくはないのだ。
主に「大好き大好き」「俺も俺も」と声高に叫べないリベラルな都市部で
こっそり生息している事が多い。
元夫の銃仲間もシリコンバレーのいたるところにひそんでいる。
かなりの確率でNRA(National Rifle Association --- 余談ですが
National Restaurant Associationというのもあるそうです)
のメンバーだったりすることも。

家には銃があったが、保安のためというよりは趣味のものだったので、
元夫は絶対に部屋の中へ持ち込まなかった。ガレージに金庫をおき、
二重ロックをして、子どもたちにも家の中に銃がある事を絶対に教えなかった。
それでもなんとなく嫌な感じがしたし、
よく銃による発砲事件が起きるちょっとした議論になった。

しつこいようだが土地柄、ここには銃に神経質な親が多い。
子どもが銃のおもちゃを持つなんて言語道断、水鉄砲もダメ、
木の切れっぱしで銃ごっこをするなんてもってのほかである。

私は本物の銃は嫌いだが、水鉄砲などは良しとしている。
よく学校でも話題に上るのだが、男の子の多くは銃や刀に自然に惹かれる。
「闘う」というアイディアに夢中になるのだ。
棒を持たせるとかならず闘う姿勢に入る子もいる。
食パンなどをかみとって銃の形に作る子もいる。
男の子の本能なのだと思う。だいたい5~7歳くらいからはじまるようだ。
だからそういう本能を無理矢理おさえつけ、興味の対象を取り上げて、
「うちの子はすごく平和的で優しい子だから、そういうものは
全然興味ないのよ、おほほ」なんて言っている親も少なくはない。
興味のないおとなしい子もいるにいるが、そういう親の子どもたちを見ていると、
親の見ていないところでは闘争本能むきだしで、乱暴なんて事もよくあるのだ。

本能というのは恐ろしい。
誰に教わらなくても本能がそれを求めるのだ。
だからといって何でもやっていいわけではないが、水鉄砲で遊んだり、
プラスティックの刀で戦いごっこをしたりするくらいは、
家の中ではオーケーということにしている。
その中で少しずつことの善悪や倫理、弱いものを守るという心などを
学び取ることも悪くはないと思っている。

もちろんこれに関してはそれぞれの親の考えがあり、
それぞれの家庭で違うルールがあって当然だと思う。

うちの場合、家の中で銃ごっこ(おもちゃは持ってないけど)をしても、
人には指先を絶対に向けないというルールがある。
これは元夫のアイディアだ。Aimingはしない。
彼の兄弟も友人も銃の取り扱い方に関しては、驚くほど慎重である。
私も何回かおつきあいでShooting Rangeにいったので、
その点は感心したものだ。今は私の要請(命令?)で、
子どもたちは銃に触れてはいけない事になっているが、
自分で判断できる歳になったら本人たちの意思に任せようと思っている。

子どものうちは大きな善悪の判断なんか出来ない事も多い。
銃は彼らにとってかっこいいものであり、
それが人を殺すこともできるのはわかっているだろうが、
「人を殺す」ということがどこまで理解できているのかというのは
はなはだ疑問である。
そういうことがわからないうちは、彼らの目に触れるところに銃なんか
置いてはいけない、というのは私の考えだ。

逆に銃愛好家には、これは家族の伝統であり、父から子に伝えていくもの。
だからこそ小さいうちから、銃の扱い方、その怖さを教える必要がある、
という考えを持つ人が多い。
小さい子どもの悲劇的な発砲事件などは、親が無造作に銃を家の中に
置いていたことなどが原因でおきている。銃というものに対して
その程度の意識しか持てない人は銃を持つ資格はない、というのが
元夫の口癖だった。

日本人はだいたい銃が嫌いな人が多い。
私もその一人だ。
できたら息子にも触って欲しくない。
ただし、どんな反対活動があっても、取り締まりが厳しくなっても
今後この国から銃が消えてなくなる事はまずないと思う。
規制を厳しくしたところで、アンダーグラウンドに流れていくのが関の山だ。

そういう点で、子どもたちに対し「クサイもの」にフタをするというよりは
銃の怖さ、人を撃つという事がどういう事かを言って聞かせる。
そして好奇心がものすごく強まってくることがあったら、
ある程度その世界に触れさせる事で、「親から隠れてコソコソ」などと
いう事のないように取り扱い方を教えたいという、
元夫の意見にはある意味賛成している。

もちろんまだまだツメていかなければならない事もたくさんあるので、
これは今後の私たち両親としての課題だと思っている。




この日記は銃に対しての一般論ではなく、私の周りでの意見、私自身の意見と立場という事で書きました。私はアメリカ銃社会を批判もしてませんが容認もしていません。ここで今そういう事を書くつもりはないと思っています。
私は銃は好きではありませんが、この社会の中にはいろいろな立場や考えがあり、その中で育っていく子どもたちに対して、一人の親としてどう対処していくかという事を考えたいと思っただけです。
他の方の意見も聞けたら幸いです。



本日の献立;
ポトフ(チキンとソーセージ、キャベツ、ポテト、にんじん、たまねぎ)
バターロール、自家製Smoothy(いちご、ブルーベリー、バナナ、メロン、豆乳)





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Last updated  2004.07.28 03:53:01
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