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カテゴリ:コドモの話、親の話
本日付けで、長男のクラス担任がやめることになった。
学年度の途中でやめると言うのは異例だが、 どうにもならないことがあり、 先生も体調を崩されて、 ここに来て、泣く泣くやめる事を決意したのだ。 最近日記を更新できなかったのも、 その事に関する際限のない話し合い、 連夜の父兄間で飛び交っていた電話の嵐、 そして精神的にも疲れ果ててしまったことが (数ある中の・笑)理由の一つだ。 とても熱心な先生だった。 初めて顔を会わす日には、 もうすでにクラス全員の子供の名前を覚えていた。 一生懸命写真を見て覚えたのだろう。 彼女の部屋を占めているのは ありとあらゆる教材だった。 一週間に7日働く先生だったし、 ちょっと気になる事があれば、 夜でも朝でも電話してきてくれた。 長男の学校は基本的に8年間同一担任だ。 教師の側には大きなコミットメントが要求される。 それだけに、これからの8年間をお任せする相手に、 親の方でもかなり慎重になる。 彼女はそんな私たちの懸念を吹き飛ばすくらい、 明るく厳しく熱心な教師であり、 何よりも子供たちに心底慕われていた。 その先生が今日で辞めたのだ。 ここに至るまでには信じられないくらい様々な事があった。 ここで詳しい事は書くべきではないが、 彼女の力ではどうにもならないこと、 そして私たち父兄の力でもどうにもならない事だった。 彼女は体調を崩し、私たちは皆で団結し、彼女を支えた。 それでも彼女の体調は精神的なものも相まって、 悪くなる一方だった。 子供たちは彼女がやめるという事を 割合冷静に受け止めたようだった。 もっと取り乱すかと思っていたが、ここ何ヶ月かの教師の様子で 何かを感じ取っていたに違いない。 長男は普段、私に対して以外は 特定のおとなと強い絆を結ぶ事が少なく、 その先生に対しても決してすり寄っていったりはしなかった。 それでも彼女の不在が長く続いた時、 「I miss her」とポツリといった。 お迎えの時、先生は下校する子供ひとりひとりに 何かを告げ、ハグをしていた。 長男は彼女に「さようなら」をいい、 先生は後ろからハグをした。 (長男は私以外の人間とほとんどハグができない) 決して、決して彼女の顔を見ようとはせず、 堅く唇を結んでいた。 そして、いつもそんな息子の状態を 誰よりも理解しようとしてくれた先生は やさしく微笑んで、長男の頭をなでていた。 帰り道、車の中で 「先生はさようならっていわなかったよ。 また会えるって言った。また遊びにくるって言ってたよ」 と窓の外を見ながらつぶやいた。 長男の声がとても悲しげに聞こえたのは、 誰よりも私が悲しかったからに違いない。 本日の献立…玉子炒飯、手羽元のにんにく焼き、シーザーサラダ、キムチときのこの味噌スープ(私専用) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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