自由再生と系列位置効果
目的
試験時には、ある程度の情報を覚え、そして思い出さなければならない。記憶には情報を覚えこむ符合化、情報を保持する貯蔵、情報を思い出す検索の3つの過程があり、試験の際に問われるのはこのうち主に検索である。論文試験をイメージすると分かりやすいかもしれないが、試験の際には手がかりをなしに、貯蔵した順番に関係なく情報を検索する必要がある。この方法で検索することを自由再生という。情報をある一定の系列で符号化すると、その順序は検索頻度である再生率に大きく影響する。なぜなら、情報の初頭部が多く記憶される初頭性効果と、情報の末尾部が多く記憶される親近性効果が含まれるためである。逆に中央部の成績はそういった効果が起こらないため、成績が悪くなる傾向がある。これらを総じて系列位置効果と呼ぶ。この効果が起こっているため、再生率を系列位置の関数としてプロットするとU字型の曲線がえられる。これを系列位置曲線と呼ぶ。(藤永ら,2001)
今回の実験では、多数の情報を順序を問わず検索する自由再生法の課題として、60個の二字熟語を4つのランダムなリストに分けた物を用いた。課題提示直後に再生を行う直後再生条件と、..
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出処::レポートサイトHAPPYCAMPUS!
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