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テーマ:ただいま教習中(321)
カテゴリ:運転免許の話
いよいよ、高速教習の当日です。
本日の天気予報は、曇りのち雨。学科教本によれば、雨天の自動車の停止距離は、晴天時に比べて長くなるので、高速道路は慎重に走りましょう…とのこと。 もちろん、言われなくても慎重に走ります!でも、教官の皆さんは 「高速ではとにかく、しっかりアクセル踏んでスピード出さなきゃダメだから。100キロちゃんと出すんだよ」 …と、スピード!スピード!の繰り返し。 それはもちろん、ふだん私が怖がりで、指定速度を下回るノロノロ運転になりがちなのを踏まえての「ご指導」なのですが。 信号も歩行者もない高速道路では、周囲とスムーズに合流できる速度で走行することこそ、一番安全…なのですが。 頭ではそんなこと百も承知。でも、高速デビューの日が近づくにつれ、「アクセル踏まなきゃ」という思いが強迫観念のようになって、緊張をかきたてます。 今朝は、夫が自動車学校まで送ってくれたのですが、家を出る頃には私、プレッシャーのあまり少々壊れかけていて “♪♪ライライライララララ~イ♪♪” と、歌いだす始末。 ちなみに、このフレーズは、NHK大河ドラマ「新選組!」の主題歌(ジョン・健・ヌッツォ唄)で…聴いていると元気が湧いてくるメロディーなので、自分にハッパをかけたい時、「脳内で」再生しているのですが、今日は口から出てしまったのです! 夫は呆れ顔で大笑い。でも、歌詞に「この身は露と消えても」とあるこの歌、この場合はまずいんじゃないのか?と冷静に指摘されてしまいました。 そんな訳で、悲壮感を漂わせながら配車の手続きをしたところ、通常は複数名で行うはずの教習が、なんと私一人だと判明。 高校生たちは期末テストのシーズンで、土曜日の教習生がとても少ない日だったのです。 本来なら、練習する時間が長くなって幸運なのですが、正直(しんどいなぁ…)と思いました。 自主経路の練習も含まれるため、高速のインターまで向かう道も自分で決めます。 夫の運転で何度も通っているコースなのに、あがってしまって、曲がる場所を2回も間違えそうになりました。 恐怖を感じるより、ちゃんと運転に集中して、まずはインターまでたどり着かなくては! …そう、気持ちが切り替えられてからは、頭の中の新選組メロディーもどこかへ消え去り、教官のアドバイス通りにハンドルを操作することが出来ました。 ETCのゲートをくぐって、いよいよ加速!と思ってアクセルを踏むと、「待ってください、ここはまだ手前で、制限速度40キロです」と教官の声。おぉ、恥ずかしいフライング(というか、すごく危険だったかも)。加速車線は、自分がイメージしていたのよりずいぶん短いなあという感じでしたが、教官の「今、大丈夫ですよ!その調子!」という、タイミングのいいかけ声(?)に背中を押されて、一気に本線に合流出来ました。 この地域の高速道路は、料金が非常に高いせいか、あまり利用者がありません(赤字率も相当のものらしいです)。 そのせいか、車間距離をたっぷり空けても後ろが渋滞しないのは、とっても気が楽。 一方で、一般道と違い、高速の時は、ハンドル操作が非常に繊細になる(ゆっくり、じわぁ…と切らないと危険)ので、慣れないうちは緊張しました。 今日の担当は、若い女性の先生で、本当はお休みを取ってスノボをやりに行くはずが、雪が少なく中止になってしまったのだとか。 雪原を滑る予定が、私との緊迫感あふれるドライブに変更とは、申し訳ない…と思ってしまいました。 目的地のインターで降りて、帰路も高速へ。途中のパーキングエリアで休憩して、最後の合流も無事にこなし、終わってみればあっという間の高速体験が終わりました。 子どもの頃、運動が苦手だった私は、「大なわとび」がキライでした。体育の時間、出来れば順番が回って来ませんように…と、いつも祈っていました。 友達が軽々となわを飛び越えるのを、どんなに目を凝らして見ていても、どういうタイミングで輪の中に入っていけばいいのかがわからなかったのです。 でも、ある日の休み時間、友達に、「3、2、1、今だ!」と背中を押してもらって、思い切って飛び込んだら、皆と同じように出来ました。1回出来たら、2回目も大丈夫でした。3回目からは、輪に入るのが楽しくなりました。 今回の高速教習で、そんな昔のことを思い出しました。 「頭で理解するより、体でコツを覚える」これが、運転上達の極意なのかもしれません。 しかし、やっぱり2時限100分を一人で運転するのは、キツかった!今日は、学科の効果測定も済ませて行く予定でしたが、とても頭を使う気になれず、来週へ持ち越すことに。 ゴルフの練習場から迎えに来てくれた夫は、 「生きて帰れてよかった、よかった」 と、喜んでくれました。 どんなにイヤだと思っていることでも、一旦始まってしまえば、いつかは必ず終わる。 社会に出てからの色々な経験で身についた教訓の一つですが、久々にこのことを実感した一日でした、 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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