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テーマ:TVマイブーム(649)
カテゴリ:お気に入りの話
スタートした最初の頃はバタバタしていてすっかり見逃していたのですが、家事の合間にチラリと見た日から妙にはまってしまいました、「芋たこなんきん」。
NHKの朝の連続ドラマは殆ど見ないのですが、これは珍しく、時間になるとチャンネルを合わせています。 キャピキャピ系のドラマがどこか苦手な私は、若い女の子が主役じゃない分、安心して見ていられるのかもしれません(笑) 藤山直美さんと國村隼さんの、柔らかい関西弁の響きが耳に心地よくて、朝の気分が温かくなります。 それから、時折挟まれる、主人公町子の子ども時代の回想シーンがすごく好き。 ちょうど今週は、回想の中で昭和14年当時の花岡家の物語がずっと描かれています。 よく美輪明宏さんがおっしゃることですが、「戦争で何もかも焼けてしまう前の日本には、叙情的で美しいものがたくさんあふれていた…」という、その“旧きよき時代”の面影が丁寧に描かれていて。 大きな写真館を経営する大家族の生活が描かれるのですが、岸部一徳の厳格な(はずなのに、どこかおかしい)家長がステキ! 主人公の叔母にあたる若い姉妹は、私の祖母と同年代にあたり、子どもの頃によく聞かされた、祖母が娘時代だった頃の楽しい思い出の数々を重ね合わせて見ています。 広いお屋敷に撞球室とかあって、食後に皆でピアノやギターで合唱…なんておうちは、当時としては恵まれた一握りの少数派だったでしょうが、この一家を、やがて戦争の暗雲がどんな運命に導くのかと思うと、今から辛くなりますが… 私は田辺聖子さんの熱心な読者ではないのですが、ごくたまに手に取る機会のあった小説やエッセイはどれも滋味深く、軽妙な語り口の中にグサリと人の心の真実を突く鋭さが隠されていて、う~んと唸らされることしばしば。 これをきっかけに、「おせいさんワールド」に本格的にはまってみようかなぁ、なんて思う今日この頃です。 さて、ドラマの町子ちゃんは明日、どうなるのかな? 【こちらは、カモカのおっちゃんとの別れを綴ったエッセイ。】 残花亭日暦 【この映画の原作で、田辺聖子を知った若い人も多いのでしょうね。】 ジョゼと虎と魚たち お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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