VIVA L'ALLEGRIA !!!

2006/08/22(火)05:28

かぎ事件

日常(87)

 今朝7時半に起きて居間の雨戸を空けたところ、外の通りに消防車が停まっているのが見えた。 そう言えばさっきサイレンらしい音が聞えていたなあと思い、慌ててどこが火事なのか探してみた。 すると家のすぐ横のアパートの入口にたくさんの消防士が集まってワイワイ騒いでいる。 寝室にいるダーリンに 「隣が火事らしいよ!早く、早く!」 と呼ぶと、やって来たダーリンが状況を一目見て 「ああ~、これは家の中に入れなくなっちゃったんだよ。だから消防士が助けに来たんだ。」 とのんきに一言言って立ち去った。 この家の人が、こんな朝っぱらから何故家の中に入ることが出来なくなったのか知らないが、まあ鍵を持たずに家の外に出てしまったか、または逆に外から鍵をかけられて家の中に閉じ込められてしまったか、どちらかの理由で消防車は呼ばれたようだ。 イタリアではこうした状況の時には『消防士』に助けを呼ぶことになっている。  実は、私はドイツ在住時代にこうした状況に何回か遭遇した。 一度は料理をしている時に友達が訪ねて来て、鍵を持たずにそのまま外に出てしまった。 ドイツのドアは閉まるとそのままオートロックでかかってしまうので、家の中に入ることが出来ずに火がかかった鍋をそのままにしておいたのを焦って気にしながら、慌てて鍵屋さんを呼んだ覚えがある。 この時はたまたま祭日、そして夜だった為に確か『特別深夜+祭日料金』を取られたが、電話で呼んでから1時間以内に到着をし、さっさと鍵を開けてくれたので、私にはまるで鍵屋さんがスーパーマンのように見えたものだ。 心配していた鍋は空こげだったが、火事と言う大事にもならずにラッキーだった。  ドイツではこうした時に簡単に鍵を開けてくれる専門の『鍵屋』さんがいる。 鍵屋さんは24時間、360日体制で働いており、困った状況を救ってくれるとても助かる職業である。 たのもしいこの鍵屋さんがいるので安心していた為か、1度目の失敗に懲りず、それからも私は更に2回(いやもっとか・・・?覚えていない)鍵を持たずに外に出てドアを閉めてしまい、鍵屋さんにお世話になった。  ドイツの鍵屋さんはカバン一つ持って身軽に来てくれるので目立たないが、イタリアで同じことをしたら沢山の消防士を乗せた消防車が来てしまう、と言うのだからうっかり鍵事件を起こすことも出来ない。  実はダーリンにはばれていないが、今までに何度か鍵を家の外のドアに差したまま家の中に入り 全く気がつかないで家の中にいて、訪ねてきた隣の家の人に教えてもらうと言う事が何度かあった。 消防車を呼ぶのが怖いから、と注意をして鍵こそ持って外に出ているが、今度は鍵をドアに差したままで泥棒に入られてしまうのでは本末転倒である。  このうっかり癖とおさらばするのはまだまだ先のようだ。

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