VIVA L'ALLEGRIA !!!

2007/01/16(火)22:25

和食からイタリア料理へ

食べ物(11)

(和食レストランのお子様ランチ。こういうメニューがあるのも日本のいいところ。)  日本からイタリアに到着をした翌日から早速イタリア料理三昧の日々が続いている。 翌日はダーリンの実家で昼食と夕食をご馳走になり、翌々日はどうしても食べたかった「トリッパ」(牛の胃袋の煮込み)と保存用に「ミートソース」を大量に作った。 日曜日はガルダ湖の親戚宅でこれまた料理上手な叔母の美味しい手料理を御馳走になり、私が食べたいと思っているイタリア料理は残り『ピザ』だけになった。  思えば日本に出発する前にはあんなに「食べたい、食べたい」と毎日夢みていた納豆も日本に到着をしてからしばらく経つうちに段々と食欲が失せ、帰国直前の頃には冷蔵庫に入っている納豆に見向きもしないでいた。 日本に帰国した直後に知った妊娠による味覚の変化が原因だろうが、イタリアであれほど食べたい、食べたいと思っていた日本の食べ物たちを無関心にさせる『妊娠』は全く不思議なものである。 それでなくても日本にはいろいろな食べ物がそこら中にあふれていて、『どれを食べようか?』と考えるうちに食べないで満足してしまうこともあった。 人間すぐに手に入るものより、手の届かないものの方が魅力的に思える一つの例かも知れない。  さて、イタリアに戻り大人の私達はすぐに環境の変化に適応し、和食一辺倒からイタリア料理メニューに変わることに何の問題もなかった。 朝はカフェラッテと甘いブリオッシュかビスケットで簡単に済ませ、昼はパスタ、夜は肉か魚に野菜料理と言うメニューにすっかり戻った。 ところが問題は13ヶ月のまーやである。 日本では妊娠初期により調子の悪かった私に代わり母と妹が毎朝、おじややうどんなど栄養たっぷりのものを用意してくれていた。 昼食、夕食も同様でお米の国にいることから自然とご飯中心のメニューが多かった。 それにすっかり慣れていたのだろう。 イタリアに帰ってから彼女の食欲が極端に落ちた。 すでに帰国して1週間経とうとしているのにまだ直らない時差ぼけも関係しているのだろうが、それにしてもあんなに毎食もりもり食べていた子どもと同一人物とは思えない程、食欲がない。  そんな姿を見て、『やっぱり朝から雑炊など和食中心のメニューを用意したほうがいいんだろうか・・・。』と考えたこともあったが、妊娠中の今となっては早起きをしてご飯を作ることはとても辛い。 考えた挙句のまーやの現在の朝食メニューは、ヨーグルト、果物、ビスケット、ホットミルクにプラスできたら野菜スープ。 昼食と夕食は私達のメニューを取り分けるか、大人と同じメニューで幼児用に味付けを変えて用意をする。  日本に出発する前にはパスタ中心のメニュー、日本で2ヶ月間ご飯中心のメニューを毎日食べさせられ、そして今ここに戻りまたパスタ中心のメニューになり・・・まーやとしては一体何がなんだかいろいろな物を食べさせられているような気がしていることだろう。  でも折角国籍が違う両親を持っているのだから、こうして2カ国の味を楽しみながら好き嫌いなく育って欲しいと心から思う。

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