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北国のこの駅。様々な人々が行き交うこの大きな駅。6年前の12月、クリスマス一色だったこの駅、この場所で、淋しい目をした彼を私は初めて見たのだ。うつむいて、少し猫背。早足で歩く彼。
一目見て、彼だと気付いた。 メールでしか関わったことがなかった彼だが、彼の目、そして風貌で、あの彼だと直感したのだ。なぜか絶対の自信を持った。だから、躊躇することなく、壁際に他の多くの人々と並んで立っていた私は、大きく、一歩前に出て、彼に声をかけたのだ。 確信していたから、思い切りの笑顔で。 その、不安を背負い込んでいるかのような彼に、出来るかぎりの笑顔で。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.10.24 19:43:53
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