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2006.07.31
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カテゴリ:安倍晋三前首相
 ポスト小泉レースは「安倍官房長官独走」で消化試合の様相が濃厚である。永田町の関心はすでに「安倍新政権」の顔ぶれに移っている。“大臣適齢期”の先輩議員らもそわそわしてきた。

 「安倍晋三官房長官が、平沼(赳夫・元経産相)さんと会って、来年夏の参院選に向け、無所属議員の復党問題などを話し合ったらしい」

 7月下旬、自民党内で、こんな情報が駆け回った。平沼氏は、昨年夏の郵政民営化政局で離党した無所属議員をまとめる大物議員。平沼騏一郎元首相の孫でもある。時期が時期だけに、ある自民党幹部は「安倍君は、もうその動きが総裁の雰囲気だ。参院選で無所属議員を協力させるため、平沼さんを副総理格で入閣させる腹かもしれない。二人は思想信条も近い」と分析した。

総裁選に向けた「全国行脚」で農家からりんどうの花束を受け取り笑顔を見せる安倍晋三官房長官(左端)=7月27日,岩手県八幡平市


 最近の永田町は「安倍政権9月発足」は織り込み済み。安倍氏の一挙手一投足は、こんな具合に新政権のポストとの関連で語られ、党内では早くも「人事情報」が飛び交っている。

 いま党内が注視しているのが、「安倍氏が、どんな手法で組閣するのか。小泉流を引き継ぐのか、はたまた、従来の派閥均衡に配慮するのか」ということである。

 ある党幹部が指摘する。「安倍君は当選5回の51歳と若い。後見人の森(喜朗・前首相)さんに相談して決めるだろう。派閥や当選年次に留意しつつ、“安倍枠”を設けて若手の抜擢やサプライズを仕掛けるかもしれない」

 政治ジャーナリストの伊藤達美氏も「『安倍総裁』の使命は、5年間でガタガタになった支持組織との関係修復と、荒廃した人心の一新にある。離れた保守支持層を取り戻し、政策面でも実務型内閣を目指す……そのためには麻生、谷垣、額賀といったポスト小泉に名前が挙がった実力者を閣内に囲い込むのではないか」とみる。

 安倍氏の売りの「若さ」は、政権にとっては逆に「不安定要因」でもある。来夏の参院選で自民党が負ければ即、倒閣運動が勃発しかねない。事前にそのような危険の芽を摘む、という戦術だ。

 そして、うるさ型のベテラン議員を抑え込むためにも、党を仕切る幹事長を誰に託すのかが重要になる。永田町の下馬評で最有力候補は、津島派の青木幹雄参院議員会長の推す額賀福志郎防衛長官、対抗馬は二階派の二階俊博経産相、中川秀直政務調査会長といったところ。

 森派関係者も額賀氏が本命とみる。「安倍さんは、同じ森派の中川さんに信頼を置いていますが、森さんが許さないので政調会長続投だと思います。とすると、額賀さんではないか。自民党には『総幹分離』といって、総裁と幹事長は同じ派閥から出さないという慣習があります。来夏の参院選を挙党一致で戦うためにも津島派、とくに青木さんとの連携を大事にしたいからです」

 参院選を考えれば、昨年の総選挙を自民党総務局長として仕切った二階氏を望む声もある。しかし、二階氏は、東シナ海のガス田問題への対応で「媚中派」のレッテルを張られており、「対中外交で立場を異にする安倍さんが二階さんを処遇するか微妙ですね」とある自民党担当記者は話す。

 総務会長、政調会長には、丹羽・古賀派代表の丹羽雄哉・元厚相、伊吹派会長の伊吹文明・元労相などの名前が挙がっている。

 次は首相の女房役で内閣のスポークスマンである官房長官人事。出身派閥の森派からの起用が濃厚だが、やる気満々と言われているのが町村信孝・元外相だ。もっとも、町村氏は、当選8回で安倍氏より10歳年上。町村氏が就任すれば、安倍氏としては使いづらい上司型の官房長官となる。首相執務室で「晋三君」なんて呼ばれたら、たまらないだろう。派内では、同じく当選8回の尾身幸次・元沖縄・科学技術相もかなり意欲を示しているが、こちらも20歳以上年上の73歳だ。

 脇を固める官房副長官には、安倍氏との間で勉強会「NAIS」を結成していた根本匠・元内閣府副大臣、塩崎恭久外務副大臣、それに安倍氏の信頼が厚い世耕弘成参院議員あたりの起用もあり得る。
 
 重要閣僚で注目されるのが外相人事だ。出馬を断念した見返りに、福田康夫・元官房長官を抜擢するのではとの憶測も流れていたが、現実的ではなさそうだ。

 「対中外交で毅然としたスタンスを求める安倍さんは外交路線の異なる人を起用しないはず。麻生太郎外相の留任が順当でしょう」という声もある。

 次期政権で一番の課題は、何といっても消費税率の引き上げ。そのため、担当する財務相には経験と腕力が必要だ。谷垣禎一財務相の続投、政策通の与謝野馨経済財政相あたりが有力だ。

 「隠し玉」としては武部勤幹事長の名前も取りざたされている。自ら“偉大なるイエスマン”と名乗り、上司の命令通り、がむしゃらに走るその行動力への期待からだ。もっとも、出身派閥の山崎派は冷や飯組が多く、ずっと日の目を見ている武部氏に向けられた視線は冷たい。領袖の山崎拓・前副総裁とは、「(山崎さんは)次の選挙で落ちる」と講演でちゃかして、すきま風がビュービュー吹いている。そこで、武部氏を財務相として重用すれば、安倍氏に批判的な山崎氏への格好の意趣返しにもなる。

安倍晋三官房長官


 私としては、総裁選も終わっていない段階から「安倍首相」を念頭に安倍政権への準備を進めているのは早計に感じる。そのようなことをする余裕があるのなら、総裁選を消化試合に終わらせないために、もっと政策論議を活発にしていくべきではないだろうか。今回の総裁選は、ひとりの候補、すなわち安倍氏の独走という特質な構図であるため、政策論議がどうしても談論風発に行われない。だが、そもそも安倍氏に対抗できる有力な対抗馬がいない。福田元官房長官も「ポスト小泉」レースから去ってしまい、「安福対決」は幻に終わってしまった。今後も有力な対抗馬は出現しないだろう。

 来年の参院選は、自民党にとって非常に苦しい戦いになることは確実だ。自民党が惨敗すれば、かつての宇野宗佑元首相や橋本龍太郎元首相のように、首相は責任を取って退陣をしなければならない。つまり、次の政権はわずか10ヵ月の短命政権に終わってしまう。これでは森前首相の在任記録にさえも及ばない。

 参院選に勝利するためには、小泉首相の路線とは対極にある人物が首相になることが必要であると言われている。例えば谷垣財務相。彼は靖国神社参拝の自粛を明言している上に、消費税の引き上げにも積極的だ。あるいは、ここは思い切って安倍氏が一回休みをし、福田氏に譲ったらどうだろう。

 だが、もはや安倍氏の独走は誰にも止められないだろう。安倍氏自身は短命政権を覚悟で総裁選に臨んでいるのだろうか。

 総裁選まで2ヵ月を切った。来年のことも見据えた上で、政策で戦う総裁選にしてほしい。





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最終更新日  2006.08.01 21:00:50
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