5/29 初夏のキスへ
前回「冬のキスとは」からワンセクションすっ飛ばして、季節はすでに初夏へ。やっとキス釣りのタイミングが整いました。 今年で64歳となる老体でございますが、なかなか同世代の皆様のように悠々自適とはいかず、とにかくやりたいことが多すぎて、生きるのに必死であります。時間が…時間がもっと欲しい。ワタクシの影武者が2人くらい欲しい。酒がマジ邪魔だ…飲むと後何もできなくなってしまう…やりたいことが山ほどあるのに。よって、🍶やめた(正確には週1に減らした…と言うべきか)。おかげで体重は8kg減、上が160近くあった血圧は110程度に落ち着いてきた。とにかくやらなければ…時間がない。知り合いの包丁屋さんが「ぼくは動き続けないと死んでしまうマグロのようなものです」とおっしゃってましたが、ナイスな例え!全く同じです。気が休まるひと時がございません。とにかく必死に生きております。 さて、話題はまさに今が旬のキス。藻場を攻めると驚異的な持続性と活性の高さに出会えます。本日はこの地点の魚を狙い撃ちにすることに…。 型は最長寸23cmとやや小ぶりか。腹にもまだ子が宿ってないようだし、産卵がらみのビッグママが10本近く混じるのは、もう少し先の話しになりましょうか? 朝6時から始めてジャスト12時にてストップフィシング。まだ水温は冷たい印象で、連は狙い難し。一匹一匹のんびりと数を貯めていく感覚で、焦らずじっくり魚と対峙する。結果、ミスフッキングなしのほぼ完璧な釣りとなりました(自己満足)。気分よく釣り場を後にする。 15cmクラスが全体の1/3くらい居たためか、キスだけの重量はあまりパッとしません…2kg+αに留まりました。 さて、帰宅後は「The サバキ」です。今日は「弥氏良寛作メバル裂き包丁春告」と「宮崎春生作銀紙3号ぺティ」を使っての捌き。両者ともに抜群の包丁の入り。前者は片刃、後者は両刃となっておりまして、両刃の方は刃のトレースコースがややシビアではありますが、慣れれば無問題。つまり、片刃に比べて失敗が如実に現れるという特性があり、こと魚捌きに使用する場合は若干の熟練が必要でありましょう。春告の方は、もうメチャクチャ使い勝手がよく、素人でも捌きを失敗しにくい懐の広さを持ち合わせており、これから瀬戸内の小魚用に包丁をお探しの方には、超お勧めです。メバル用と銘打っておりますが、小魚であれば万能でありましょう。キス捌きって、もっと細い包丁をイメージされる方もおありでしょうが、実際に使ってみると、そこそこの高さがあった方が都合いいということにお気づきになるはずです。よって、現時点でキスを捌くのに最適な包丁は、「アジ切り」と呼ばれる小型出刃タイプ(出刃包丁とは決定的に違うところがありますが)がベストという印象です。 ちなみに、傍らに置いてある汚いタオルは、魚捌き用にしてあるもので、特にキスの場合、タオル特有の繊維の荒さが黒い腹膜を取り除くのにちょうど程よい摩擦係数になっております。キスを捌く際にはおススメアイテムでございます。 最後に、「春告」で捌いて、タオルで腹膜を掃除した直後のキスの背開きでございます。中骨は透けて向こうが見えるまでに薄く外せており、身のお腹部分もメッチャきれいになっておりますでしょ!? キスも盛期へとどんどん近づいております故、当面はこれまでのようなブログ放置状態は解消される模様です。 それでは、本日はこれにて失礼いたします。