確率論
わたしの父が昨年亡くなりまして、お墓がないので都立霊園を申し込みました。初めて申し込んで、1回目で当選したのです。倍率約12倍。1割以下の確立に当たったのでした。普通なかなか当たるものではなく、5年かかるとか、10年だしても当たらないというような話を聞きました。確立から言ったら、もし10倍と仮定します。1年目は1/10, 2年目は2/10, 3年目は3/10,・・・・・・・と考えると5年申し込めば50%だから当たる率は高いと考えます。何回も出しているほうが確立がいい。でも、ちょっと待ってください。そうしたら、10倍のものは10年続けてれば1回は当たることになります。そんなことはありませんよね。数学的にいえば事象が違います。つまり 1回1回の抽選が連続ではないのです。当選者を除いたなかで、次の抽選をすれば確立は上がります。実際は1回終われば、リセットして仕切り直しです。毎回、毎回 1/10の確立なのです。長くやっていれば 確立があがるのは間違いで、参加する機会(チャンス)が多くなっているだけなのです。確立論を知っている人でも意外と錯覚しているかもしれません。ここで考えたことは、ビジネスの世界でも新規事業の成功確率が低い場合、10点の違う新規事業をしても成功確率は上がりません。それより1つの事業に10点のアイデアを注入したほうが成功確立は上がると思います。みなさんはどう思われますか。