カテゴリ:日々徒然日記
今日は、わが息子6年生に、まじょ魔女が最後のおはなしの会をさせていただく日だった。
もちろん、プログラムの担当は、 「やらせて!!」と、わたし。 さ~~、どうする??って一ヶ月ほど前、考えました。 なんくるの絵本だなとにらめっこの末、 「ちびゴリラのちびちび」ルース・ボーンスタインさく ほるぷ出版 あかちゃんのときも、こんなにおおきくなっても、父さんも母さんも、おじいちゃんも、おばあちゃんも、先生もまじょ魔女たちも、みーんな あなたのことがだいすきよ、ってこと忘れないで。 そのあと、 「赤ちゃんの誕生」 ニコル・テイラー あすなろ書房 写真で、受精から生まれるまでがわかる。 拡大された卵子の写真。「でも、ほんとは、針を紙にさしたらときの小さな穴の大きさほどなんだって。お母さんの卵子と、お父さんの精子が受精して、大きくなっていくんやね。」 なかには、すこしニヤっとする子もいたりして。 「受精後3~4週の頃は、こんなんで、このころって、ニワトリの卵のなかでもこんなんやし、メダカだって、らくだだって、セキツイ、つまり、背骨がある動物ははじめ、みんなこんな。ここから、人は人らしく、らくだはらくだらしくなっていくんやね。」 みんな、 「ふ~~ん。それはナニ?」とかいっしょにおしゃべりしながらページをめくっていく。 「こうやって、みんなも、お父さんとお母さんの間に生まれてきて、こんなに大きくなりました。そして、今、友達ができて、友達づきあいや、自分ってナニ?とか思うこともあると思う。」 「ストライプーたいへん、しまもようになっちゃった」 デヴィット・シャノン セーラー出版 をスライドで。 まじょ魔女をはじめてまだ数年目に、ジェンダーの文部省のプロジェクトで取り上げてみた絵本。いろいろメンバー間で話し合い、気持ちのこもった作品だ。 読むメンバーも、その当時のメンバーを指名させてもらった。それだけの思い入れで読んで、息子たちを送り出してほしかったから。 まわりを気にしてばかりの主人公が、ある日、しまもよう病になってしまい、まわりに合わせて体がどんどんかわってしまう。 自分のほんとの気持ちを言った瞬間、やっとなおる。 読み終えて、本物のリマ豆を友人がアメリカから持ち帰ってくれたのを見せる。 「これはアメリカのリマ豆。わずかに麻薬の成分が含まれてるので、日本には輸入禁止なんだって。」 「え~~。なんでそんな豆を、人間はつくるん?」 「人間がつくったんやなくて、地球がつくったんやで。大地の恵みや。」 「あーそうか。」 次は息抜きに 「あ」大槻あかね 福音館こどものとも はりがねの小さな人が、コップややかんや、ビニルテープや・・出会ったものと、おもしろく関わる写真絵本。 読み手のとぼけた声の調子が絶妙に効果を増幅させる。 わいわい、いいながら読む。 それから、 「ウィリーとともだち」アンソニー・ブラウン 福音館 ともだちって?? 真っ只中のあなたがたに贈ります。 読み手は、はじめ、私が指定したこの本を見て、 「なんやこんな本。絵もなんや。」と思ったらしいが、読んでみたら 「しみじみといいね。」と。 「よかった。なんやって思われながら読んでもらってもうまくいかないもの。」となんくる。 ほんとによかった。 読み始めの一行。 「ウィリーはひとりぼっちでした。」 で、ざわざわが、シーーン・・ みんな繊細だ。 そして、最後の一冊は、なんくるが読む 「サシバ舞う空」アキノイサム 福音館 「あかちゃんで生まれてきて、お父さんお母さん先生友達・・いろんな人にかこまれているわけですが、さて、仲良くするのは人間だけかな?ってことで・・」 サシバ(沖縄の宮古島に飛来する渡りのタカ)と少年タルタの心のつながりのおはなし。 心通わせて、ついにはサシバとともに、空に消えていったタルタ 最後はまじょ魔女とこどもたちが、おたがいに、ありがとう、って言い合って最後のおはなし会は終了した。 おわってしまった。 息子にできる最後のおはなしの会。 中学にもいていきたいわ、って子どもらにいうと、 「ついてきて~~」って言ってくれたのはうれしかったけど、 なかなか中学に入れてもらうのはむずかしそうだ。 さっき、息子に聴いた。 「なにの絵本、覚えてる?」 「タカのやつ。それと、ストライプ。」 それと・・って全部思い出してくれた。 感想は聞くまいと思う。 感無量。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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