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◎娘たちの「チャイルドアカデミー」体験記<その1>
「クルミと森のなかまたち」を教えてー,と七田教育のK先生から先週 お話をいただきました。きょうは,そのK先生と小5のお嬢さんが,クルミ たちに会いにやってきます。楽しみです。 七田教育は,七田真氏のチャイルドアカデミーのことで,書籍などを通じて ご存知の方も多いと思います。 マックの娘たちも,ここで長らくお世話になっていました。 教わっていた頃は,学業の効果は,目に見えてよくなったとか,そういうことは ありませんでした。(その威力が発揮されたのは,中学に入ってからのことです。) それでも,夕食後,丹田呼吸法や瞑想,イメージ訓練をよくしていました。 高1の娘のカオリンは,小学生のころ,長距離走が強かったのですが,イメージ 訓練の効果がありました。前日に,トップでゴールインしている自分をイメージして 翌日にそなえます。どちらかというと運動音痴な娘がなぜ…とマックもはじめは 信じられませんでしたが,賞状を見て,これは本物だと思いました。 学業の方は,すぐに効果は表れませんでした。それでも,速読ができるように なってきました。漢字もイメージでどんどん覚えるようになりました。 一方,サーヤは,目を瞑ると教科書の映像が表れてくるようになりました。個性 によって,表れてくる能力が違うんだなー,と思いました。たとえば,国語の教科 書だと,4~5ページ分を1~2回読めば,後は教科書を閉じて暗唱できます。 頭の中に教科書のイメージが浮かんでくるそうです。それを読み上げるわけで すが,ほとんど正確です。 しかし,こういう能力がそのまま成績に結びつくわけではないのです。 能力をどう学業に結びつけていくか,それが大きなテーマになります。 (つづく) ◎小学生の算数を剰余系で解く練習をします。 剰余系が初めての方は,マックの過去の日記をみてください。 9/20以降の日記にあります。 めんどうな人向けに,さわりだけ書いておくと… たとえば7で割る世界を考えます。 あまりは1から6まであります。もちろん,割り切れる数もあります。 余りの数が同じならば,数は「等しい」と考えていい,というのです。 22と15と8は7で割ると余りが1です。表記の仕方は次の通りです。 22≡15≡8 (法7) 「7で割る」ということを「法7」といいます。 「ほう,そうなんだ」とだじゃれを言ってる場合ですよ。 楽しくいきましょう。 剰余系を使うと,すっきりと解ける問題が,けっこうあります。 高校生でも,このやり方を知らない子がいっぱいいます。 学校で教えないからです。 でも,中学校でも出てくる暦の問題,余りが同じものは, 曜日が同じ,という問題は,剰余系の考え方なのです。 学校や塾では,これを剰余系とはっきり言いません。素通りしています。 数を扱う考え方として,剰余系はとても面白いのです。 ひょっとして,こんな楽しいこと,みんなには教えてあげない, それで,秘密にしているのかも。 【問題1】 ある整数を3で割っても,5で割っても2あまります。このような数で, 100に一番近い数はいくつですか。 【解説】 ある整数をMとします。 M≡2 (法3) M≡2 (法5) Mから2をとってしまえば,3でも5でも割り切れますね。 3でも5でも割り切れる数は,15の倍数です。 15×6=90 15×7=105 100をはさんで候補を2つ出しました。 それぞれの数に2を加えて,元にもどします。 90+2=92 105+2=107 107の方が近いですね。 答えは 107 です。 もうひとつのパターンもやっておきましょう。 【問題2】 ある数で66を割ると3あまり,120を割ると1あまります。 ある数を求めましょう。 【解説】 ある整数をMとします。 66≡3 (法M) 120≡1 (法M) 法Mの世界でぴったり割り切れるように,手を加えます。 66‐3=63 こうすれば 63≡0 (法M) 120‐1=119 こうすれば 119≡0 (法M) 63と119の公約数を求めましょう。 63=3×3×7 119=7×17 公約数は1と7しかありません。法Mは法7のことだったのです。 答え 7 剰余系の考え方で,最大公約数も求められるんですよ。 言われれば納得,という単純な方法ですが。 【問題3】 56と32の最大公約数はいくつでしょう。 【解説】 スリムになりましょう。これが考え方の基本です。 2つの数を (56,32) と表記します。 2つの数のうちの小さい方の32から 法32の世界としてスタートします。 56から32を引いてしまいます。 56-32=24 56も24も法32の世界では同じ数です。つまり,あまりが同じです。 (56,32) → (24,32) 次は法24として 32から24が引けます。 32-24=8 (56,32) → (24,32) → (24,8) 法8として 24から8を1個ずつ引いてもいいのですが, 8×3として,一度で済ませます。 24-8×3=0 (56,32) → (24,32) → (24,8) → (0,8) これ以上は進めません。 そして,この8が最大公約数になります。 この解法が威力を発揮するのが,次のような大きな数のときです。 【問題4】 297と418の最大公約数はいくつでしょう。 【解説】 スリム作戦開始! (297,418) 418-297=121 ← 法297としていますよ。 (297,418) → (297,121) 297-121×2=297-242=55 ← 法121ですね。 (297,121) → (55,121) 121-55×2=121-110=11 ← 法55です。 (55,121) → (55,11) 55-11×5=0 ← 法11ですねん。 (55,11) → (0,11) 答え 最大公約数は11です。 121あたりで,勘のいい人はピンと来たかもしれませんね。 この解法は,ユークリッドの互除法そのものですが,いろいろな場面で 使えます。難問も解けたりします。 私立中学の入試でも,このやり方でスピーディに解ける問題が出されて いました。 この解法が気にいったら,お手元の問題集で試してみてくださいね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2003.11.01 12:52:20
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