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◎剰余系の応用
剰余系について日記でも何度か,取り上げてきました。 剰余系の基本がわかっていると,とても便利です。 中学入試をめざす子なら,この程度の常識は身につけて おいた方がいいかもしれません。 次のような問題も,剰余系で表現してあげると,解答 のとっかかりがイメージできます。 ────────────────────────── 【きょうの問題】 13をたすと31で割りきれ、31をたすと13で割り きれる整数のうち、もっとも小さい数を求めなさい。 (学習院女子中) (答えは明日,掲載します。) ────────────────────────── ・復習をしておきましょう。 <剰余系の基本> (1)同じ数aで割る。 (2)そのときの「あまり」に注目する。 (3)「あまり」が同じならば,同じグループとして 記号「≡」で結ぶ。割る数aは(法a)と表す。 週で考えてみましょう。 (1)同じ月の日にちを7で割る。 (2)たとえば,3日,10日,17日,24日,31日 は「あまり」が3になる。 (3)3≡10≡17≡24≡31(法7) 法7 は mod7 でもいいです。 何で割ったか,明らかにしておくために,書いておきます。 【例題】 3をたすと7で割りきれ、7をたすと3で割りきれる整数 のうち、もっとも小さい数を求めなさい。 【解説】 求める数を□としましょう。 3をたすと7で割りきれる → □+3≡0(法7) 7をたすと3で割りきれる → □+7≡0(法3) 剰余系の性質を思い出しましょう。 □+3≡□+10≡0(法7) □+7≡□+10≡0(法3) ここまでくれば,ゴールも近い(^.^) 7で割っても3で割って割り切れる数のうちで 一番小さな数は,7と3の最小公倍数21です。 21=□+10 つまり,□=11と考えてあげると 21≡0(法7) 21≡0(法3) 答え 11 もちろん,このやり方でなくてもいいです。 他のやり方も試してみてください。(^.^) 中学・高校の問題も,この剰余系を使って解いて みるといいですよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.03.15 11:51:59
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