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テーマ:小学生の勉強(1315)
カテゴリ:剰余系のお話
☆「図形のエッセンス」をフリーページに掲載
していきます。とりあえず、5本書きました。 図形はイメージしやすい分野です。 「これだけは、知っておいてほしい」という 知識を中心に、時間をみて書いていきます。 対象は、小学生から中学生までです。 取り上げてほしいという希望などがあったら、 掲示板、私書箱どちらでもかまいません。 連絡してくださいね(^.^) ■■■ Rくん、剰余系を使う(12) □□□□ 【エピソード1】 6543 は 9 で割り切れる判定法があります。 これは知っている! という子が多い思います。 実際に割ってみればいいのですが、それでは 応用がききません。 そのわけを、剰余系で見てみます。 ちなみに、ふつう学校や塾などで説明する場合でも、 考え方は剰余系そのものなんですよ(^.^) 10≡1 (mod9) (9を食べてしまいましょう) 100≡1 (mod9) (99を食べてしまいましょう) 1000≡1 (mod9) (999を食べてしまいましょう) いつも、あまり1ですね。 ところで、6543は、つぎのように表せます。 6543=6000+500+40+3 40≡4 (mod9) (左右の辺を4倍しましょう) 500≡5 (mod9) (左右の辺を5倍しましょう) 6000≡6 (mod9) (左右の辺を6倍しましょう) この性質を使います。 6543≡6+5+4+3 (mod9) ・・・☆☆ さいごの仕上げは、6+5+4+3=18 なので、 6543≡18≡0 (mod9) 9で割り切れるのですが、大切なのは、☆☆の式です! わざわざ6543を割らなくてもいいのです。 6+5+4+3の和に注目して、 これが9で割れるかどうかを調べれば済みます。 たとえば、 1111111111111111111111111 は9で割り切れますか? という問題なら、直接割ったのでは時間がかかり過ぎです(^.^) この考え方は、「九去法」と呼ばれています。 「ある数の各位の数の和が9の倍数になっていると, もとの数は9の倍数である」 3の倍数も、同じような性質があります。 54321という数なら、 mod3 で 10000≡1 1000≡1 100≡1 10≡1 mod9 とまったく同じ結果になります。 50000≡5 4000≡4 300≡3 20≡2 1≡1 つまり、 54321=(50000+4000+300+20+1) ≡(5+4+3+2+1) ≡15 ≡0 「ある数の各位の数の和が3の倍数になっていると, もとの数は3の倍数である」 という結論が出てきます。 [宿題] 整数AをAのそれぞれの位の数の和で割り、余りを[A]で 表すことにします。たとえば、[123]については 123を1+2+3の6で割ると余りは3なので、[123]=3 となります。また、 [7]は、7を7で割ると割り切れるので、[7]=0 [[98]]は、[98]=13なので、[[98]]=[13]=1 となります。 (1) [58]、[[862]]をそれぞれ求めなさい。 (2) Aが2けたの整数のとき、[A]が最も大きくなるような Aを求めなさい。 (3) [[A]]=9となる整数Aのうち、最も小さいものを求めなさい。 桐明中学校 ※新しい世界の入口です。こんな世界もあるんだ、へぇー、 それなら楽しんでやろう、こんなノリでいいのです。 新しいルールが出てきても、あせってはいけません。 ちゃんと、ルールが書かれているので、プールに入る ときのように、慎重に一歩ずつ入っていきましょう(^.^) (つづく) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.07.28 19:20:29
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